【話題】バンドー化学吉井社長「汗をかき仕事の楽しさ厳しさを知ってほしい」

　バンドー化学の吉井満隆社長は、新型コロナウイルスが与える影響について「業績へのインパクトはもちろん、それ以外にも色々な面に影響を与えてきた」と語る。

　今年4月、同社では新入社員を迎える入社式について開催中止も検討したというが、「入社式はやはり人生において一生の思い出になるので是非とも挙行してあげたいという気持ちが強く、簡略化した形になったが挙行した。入社式が終わってから緊急事態宣言などもあって、しばらくの間はリモートで教育することになったが、最初に顔合わせができてよかったと思う」と節目の大切さを振り返る。

　「今年の新入社員は、社会人のスタートからリモート研修を受けることになったが、上手く順応できたのもデジタルネイティブ世代だからだろう。その新しい発想、我々とは異なった角度で仕事をしてもらえればいいし、その能力を伸ばしていってほしい。個人的な話になるが、私は入社して10年くらいまでは、毎日新しいことを吸収している実感があった。トラブルやクレームの対応などもある中で、毎日必死で生きていて楽しかった。新入社員も仕事を通して、汗をかいて楽しさと厳しさを知ってほしいと考えている」と入社式以後は顔合わせが出来ていない新入社員の成長に期待を寄せている。