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第36回日本DDS学会学術集会に出展

住友理工、マイクロ流路装置をライラックファーマと共同開発

工業用品 2020-08-25

マイクロ流路チップ(カートリッジ)


 住友理工は8月21日、新しい「マイクロ流路装置(脂質ナノ粒子製造ツール)」を北海道大学発の医薬品開発ベンチャーであるライラックファーマと共同開発したと発表した。今冬から予約販売を開始予定で、装置価格は未定。

 本製品は、脂質ナノ粒子を形成するマイクロ流路チップとマイクロ流路チップに原料液を供給する送液装置がセットになっている。流路チップは粒径がそろった高品質の粒子を再現性高く製造できるライラックファーマ独自のマイクロ流路「iLiNP(アイリンプ)」と同形状の流路を採用している。高品質の脂質ナノ粒子を簡単に試作できる研究用機器として、8月28~29 日開催の「第36回日本DDS学会学術集会」に出展する(企業展示はオンライン)。

送液装置(開発品)


 脂質ナノ粒子は脂質を主成分とした10~200nmのきわめて小さな球体で、内部にさまざまな薬剤を封入することができる。カプセル化により体内の分解酵素などから薬剤を守ることで、人体の隅々に確実に薬剤を届けることができるため、患部への集積、薬剤効果の持続や副作用の低減などの効果が認められている。また、従来にない新しく画期的な希少疾患治療薬やワクチン開発などでも使われ始めているほか、医薬以外の分野でも、薬剤の物性改善や性能付与を目的として、高品質の脂質ナノ粒子を簡便に再現性高く製造する技術のニーズが高まっている。

 今回開発されたマイクロ流路チップは、住友理工の高分子材料技術(材料配合・微細加工)を生かし、高透明シリコーンによる製品化を実現。従来のガラス製や樹脂製のチップと比較すると、依頼に応じた形状の製品を、コストを抑えてスピーディに供給することが可能となった。

 また、新たに開発したマイクロ流路チップを多くの研究者が簡便に使用できるように、同マイクロ流路チップに合わせて送液装置を開発。ポート一体型のカートリッジにしたチップを装置にセットするだけで簡単にさまざまな配合の脂質ナノ粒子を短時間で試作できる。

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