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【特集】ゴム・樹脂ホース

プラス・テク、食品用や耐油など新製品の販売に注力

工業用品 2019-09-26

 プラス・テクの19年3月期成形品部門の業績は、売上高は前年並みを確保したが、「材料費、物流費、梱包資材費、人件費などあらゆるコストが上昇したことで、利益面は厳しい状況となった」(プラス・テク)。

新製品「テクノフーズ」


 販売面では、上期から下期の前半までは堅調に推移したが、耐圧ブレードホースやドレンホースなどの汎用品の動きが昨秋以降鈍化した。一方、工業用を中心とした特注品は比較的堅調に推移した。

 今期は増収増益の計画で、上期については前年同期並みで推移している。汎用品は引き続き低調だが、工業用途を中心とした特注品は比較的堅調な販売を維持している。

 今期は増収増益に向けて、特注品や新製品の拡販に注力する方針。「特注品は本格的に立ち上がる製品があるので増収に寄与すると期待している。新製品は今春発売した『テクノフーズ』の拡販をはかる」(同)。

 「テクノフーズ」は、主力の耐圧ホース「テクノブレード」の食品タイプで、食品衛生法に完全適合したもの。使用温度は最高70度まで対応し、食品・飲料・油脂食品に適している。非フタル酸系可塑剤とRoHS2対応原料を採用しているため安心して使用できる。

 新製品「耐油テクノブレード」も注力製品のひとつ。特殊樹脂の採用で耐油性に優れ、長期間油を流しても柔軟性が持続するため、絶縁油、作動油、コンプレッサー油などの油用配管に適している。「テクノフーズ」同様、RoHS2対応原料を採用している。

 同社では、コンパウンド技術を持つ強みを活かし、顧客ニーズにマッチした高機能な独自製品を開発・提案し、販売拡大につなげていく方針。

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