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20年3月期第1四半期業績

オカモト、産業製品は増収大幅減益、生活用品は減収減益

工業用品 2019-08-05

 オカモトが8月2日に発表した20年3月期第1四半期(19年4-6月)業績は、売上高が226億7,800万円で前年同期比0.9%増、営業利益が22億6,300万円で同21.6%減、経常利益が25億4,400万円で同26.9%減、純利益が18億3,400万円で同30.7%減となった。

 セグメント別でみると、産業用製品は売上高が146億300万円で同1.6%増、営業利益が7億8,500万円で同45.0%減。一般用フイルムは、市況の低迷で減収。工業用フイルムは、海外向けステッカー用および半導体関連の低迷で減収。建材用フイルムは、鋼板用が堅調で、新規獲得した商権の寄与もあったが、車輌加飾用が中国向け市況の低迷があり減収。多層フイルムは、食品用・工業用フイルムの受注が堅調に推移し増収となった。壁紙は、新規受注により増収。農業用フイルムは、消費増税前の駆け込み需要により増収となった。

 自動車内装材は、北米市況の低迷や中国市場における現地メーカーとの競争激化による影響があったものの、国内販売において新規受注の獲得により売り上げは前年並みとなった。

 フレキシブルコンテナは、石油化学メーカー向けが好調で増収。

 粘着テープは、包装用テープで新規受注の獲得もあり増収。工業用テープは、電材用および車輌用テープの低調で減収。

 食品衛生用品は、業務用ラップは堅調に推移したものの、業務用手袋の販売が低調で、全体では減収。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、食品スーパーなどでの採用が増加したことや外食産業向けの販売が好調で増収。

 研磨布紙などは、建材関連向けは売り上げが前年同期並みだったが、精密加工用製品が前年度の反動により、微減収となった。

 生活用品は売上高が80億400万円で同0.2%減、営業利益が18億9,300万円で同0.8%減。コンドームは、薄物商品の需要は前年並みだったが、若年層をターゲットにした新商品が堅調に推移したことで微増収となり、また海外市場では引き続き好調で、増収となった。

 浣腸は、競合メーカーの新商品導入による影響で減収。除湿剤は、九州北部から近畿地方での梅雨入り時期が遅く、また全国的に低温低湿の気候が続いた影響で微減収。

 手袋は、家庭用手袋である「カシニーナ」シリーズの販売が好調に推移したが、その他の作業用途向けが大手販売店の取り扱い縮小などの影響により減収となり、またクリーンルーム向け・理美容向けは、売上前年並みとなった。

 メディカル製品のうち滅菌器は、歯科関連が好調で増収。ブーツおよび雨衣は、九州北部から近畿地方での梅雨入り時期が遅く、降雨日も少なかったため減収。

 シューズは、年明けから続く市場全体の需要の落ち込み で減収となった。

 物流受託事業および太陽光発電事業が含まれるその他事業は売上高が9億5,300万円で同0.3%減、営業利益が8,100万円で同30.0%減となった。

 20年3月期通業績予想は、売上高が950億円で前期比1.3%増、営業利益が82億円で同5.5%減、経常利益が91億円で同9.0%減、純利益が56億円で同12.8%減を見込んでいる。

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