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19年3月期業績

タイガースポリマー、コスト増など響き増収減益

工業用品 2019-05-08

 タイガースポリマーが5月8日に発表した19年3月期業績は、売上高が430億2,000万円で前期比0.6%増、営業利益が23億300万円で同13.7%減、経常利益が25億8,700万円で同6.2%減、純利益が16億8,200万円で同15.1%減となった。

 地域別では、日本は売上高が228億9,900万円で同0.7%減、営業利益が14億7,300万円で同20.9%減。産業用ホースの販売は増加したが、自動車部品、ゴムマットの販売が減少。加えて、材料費、人件費および諸経費の増加により減収減益となった。

 米州は売上高が150億9,400万円で同10.9%増、営業利益が1億6,700万円で同86.2%増。自動車部品は材料の値上がりや増産対応による労務費増の影響を受けたが、販売の増加と立ち上げ費用の減少により増収増益。産業用ホースは工場移転に伴う諸経費が増加し増収減益となった。またメキシコでは、主要得意先が長期間操業停止したことで自動車部品の販売が減少、労務費の増加もあり減収減益となったが、全体では増収増益を確保した。

 東南アジアは売上高が29億5,300万円で同4.3%減、営業利益が3億3,500万円で同5.7%減。タイでは自動車市場復調により自動車部品の販売が増加したが、マレーシアでは家電用ホースの販売が減少した結果、減収減益となった。

 中国は売上高が52億3,000万円で同14.6%減、営業利益が2億3,500万円で同10.5%減。自動車部品、家電ホースともに販売が減少したことに加え、労務費、諸経費の増加も響き減収減益となった。

 20年3月期の業績予想は、売上高が422億円で同1.9%減、営業利益が29億円で同25.9%増、経常利益が30億円で同15.9%増、純利益が21億円で同24.8%増としている。

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