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18年3月期業績

十川ゴム18年3月期、建機・医療・食品分野が好調

工業用品 2018-08-21

 十川ゴムの18年3月期業績は、売上高が146億6,200万円で前期比0.5%増、経常利益が2億8,600万円で同10.6%増となった。

 売上高は自動車、ガス産業向けが低調だったが、土木・建設機械、医療機器、食品機械向けなどが好調だったことで前期実績を若干上回った。原材料価格の高騰や運送費の値上げによる影響を受けたが、経常利益は開発製品のロイヤルティなどで増加した。

 事業別では、ホース類の売上高は62億1,700万円で同5.2%増。ゴムホースは土木・建設機械用、自動車用燃料ホース、食品機械用シリコーンホース、列車用ホースなどの販売が大幅増加し増収。樹脂ホースは住宅設備用を中心に前年並みで推移した。

 ゴム工業用品類の売上高は71億8,700万円で同7.3%減。型物製品は、医療機器用は増加したが、ガス産業用、自動車用が低調で減収。押出成形品は、食品機械用シリコーンチューブ類などが増加したが、自動車用燃料供給製品が減少し減収した。ゴムシートは、フッ素シート、シリコーンシートなどの特殊ゴムシートは増加したが、汎用ゴムシートが伸び悩み前年並みとなった。

 その他事業の売上高は12億5,600万円で同35.6%増。自動車用、その他用の樹脂成形品などが好調で増収した。

 設備投資は6億800万円。新規製品製造設備や生産効率化・品質改善関連、環境対応、研究開発設備などに投資した。

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