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排水促進導水パイプ

クラレプラスチックスの「クラドリップ」が東京外環道に採用

工業用品 2016-10-11

漏水対策で函水目地部に取り付けられた(矢印部)

漏水対策で函水目地部に取り付けられた(矢印部)


 クラレプラスチックスの毛細管現象を利用した排水促進導水パイプ「クラドリップ」が、東京外環道トンネル区間の函体工事に採用された。

 採用されたのは、東京外環道千葉区間の市川市にある高谷地区と松戸地区。半地下構造の区間で、ボックスカルバートとボックスカルバートの接合部分の函体目地部漏水対策として取り付けられた。

 「クラドリップ」は、 ファイバー(細い糸)とモノフィラメント(太い糸)を網組した独自のハイブリッド構造により、細かい砂や土、モルタルやコンクリートの侵入を防ぎ、毛細管現象を応用することで雨水などの浸入水を排水する。

 近年では地球温暖化によるゲリラ豪雨等の影響もあり、国土交通省・ネクスコ等の「予防保全・安定性向上」や「モニタリングによる長寿命化」という構造物維持管理への関心がさらに高まっている。そこで注目されたのが「クラドリップ」。

 橋梁、道路、駅のプラットフォーム、トネンルなどに使用されているコンクリートは、経年によりクラック(ひび割れ)が発生し、そこから水が浸み込み劣化が生じる。それを防ぐため、コンクリート道路やトンネルに「クラドリップ」の導入が進んでいるという。

 同社では、今後、東京外環道の他の函体工事区間でも「クラドリップ」の採用拡大を目指していく。

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