八興、過去最高水準の業績に

　八興では、オーダーメイド品の製作にも注力している。オーダーメイド案件は18年1月現在で5,000件以上の事例を有しており、卓越した技術開発力が高く評価された証となっている。

　今後の計画としては、来期から実施予定の新3カ年中期計画を現在策定している。同中計では業務効率化や選択と集中を実施し、経営効率の一層向上を推進するとともに、ワークライフバランス充実のための働き方改革に取り組む方針でいる。さらに、少数精鋭企業である同社の事業継承に不可欠な人材育成や、埼玉工場と秋田工場などへの設備投資も積極的に実施する予定でいる。

　この新3カ年中期計画の初年度となる19年3月期は、今期に引き続き「導電スーパー柔軟フッ素ホース」など「スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ」主体に拡販を図る方針でいる。これら製品の販売増を後押しするため、ホームページやメールマガジンなどによる情報発信の強化充実を図っている。現在メールマガジンの発信先は、ユーザー業界を主体に約7,000件となっており、今後も増加させる予定。

　さらに、英語版ホームページの充実や、外国語が堪能な社員の出張対応などにより、海外での販売を増加させる方針でいる。これら積極的な営業展開により、来期19年3月期は、今期同様に増収増益を目指している。