【特集】ゴム・樹脂ホース
クラレプラスチックス、ループホースが全体を牽引
工業用品 2017-11-22
クラレプラスチックスのホース事業が堅調だ。売上高は、上期(1-6月)が前年同期比でプラスになったことに加え、下期(7-12月)についても、上期プラスアルファで推移するとみている。通期では数%の増収増益を見込む。
牽引するのが、空調ダクトやデリバリー・サクションといった用途がメインのループホース。
空調ダクトは、戸建て住宅の高断熱化やスマートハウスでの需要によりハウスメーカー向けなどに伸びている。伊吹工場の空調ダクトの生産ラインはフル稼働で対応しており、「今後は生産効率の向上やライン増設の検討も含め、生産量の増加を図っていきたい」(同社)としている。
一方の土木用ホースはスポット需要が増加しており、プラスで推移している。今後は、リニア新幹線のトンネル工事向けでの需要に期待する。
引き続き空調ダクトやネオホーマーCF、ネオホーマーGXといった土木用ホース、クラドリップなどに注力する。工場についても機械化などによる生産性向上やユーティリティ等の設備投資を進めていく。
需要が堅調な中、大きな懸念材料が物流費の高騰。「運送会社から大幅な値上げ要請が来ており、それに対しゼロ回答は不可能」(同)という。大口径ホース、空調ダクト等は輸送効率が決して良くない。「チャーター便でなければ配送してもらえないものもあるし、そのチャーター便ですら手配の厳しい時がある」(同)。その空調ダクトが伸びていることで、物流費による収益圧迫が拡大している。物流費の高騰に対し、同社ではプロジェクトを組み対応を検討した結果、「ユーザーと交渉することにした」(同)という。小口配送ではなく一括での納入や物流費の転嫁など、様々な観点から交渉を進めていく考えだ。「物流費の高騰は、運送会社での人材不足など構造的なものなので、ユーザーにもある程度負担をお願いしたい」(同)としている。
-
【特集】ゴム・樹脂ホース
クラレプラスチックス、新製品開発と営業効率化を推進
工業用品 2024-04-01
-
新規事業や商品の立ち上げ進め...
【新年トップインタビュー】クラレプラスチックス社長 宇野将成
インタビュー 2024-01-29
-
【特集】ゴム・樹脂ホース
クラレプラスチックス、好調続く建築関連需要取り込む
工業用品 2023-04-24
-
コロナ禍後の変化の早さに対応
クラレプラスチックス、職能別の新体制スタート
工業用品 2023-04-13
-
事業部廃し職能別の新体制をス...
新年トップインタビュー/クラレプラスチックス社長 宇野将成氏
インタビュー 2023-01-30
-
【特集】ゴム・樹脂ホース
クラレプラスチックス、需要堅調な土木関連に注力
工業用品 2022-11-01
-
【特集】ゴム・樹脂ホース
クラレプラスチックス、販売部新設し住宅資材を強化
工業用品 2022-03-23
-
素材から加工品まで一気通貫で...
【新年トップインタビュー】クラレプラスチックス社長 宇野将成
インタビュー 2022-01-06
-
【特集】ゴム・樹脂ホース
クラレプラスチックス、換気ダクトホース需要は回復へ
工業用品 2021-10-19