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メルトブローン不織布生産設備でマスクフィルターの生産も可能に

クラレ、マスクフィルター用不織布の生産を強化

新型コロナ 2020-06-15

 クラレは6月15日、マスクフィルター用不織布の需要増大に対応するため、不織布および不織布製品の製造・販売会社であるクラレクラフレックスの岡山工場で現在増設中のメルトブローン不織布生産設備を、マスクフィルターも生産可能な設備に変更することを決定したと発表した。

 メルトブローン不織布は、バインダーを使わず原料ポリマー100%からなる不織布で、極細繊維により構成され、その緻密な構造により、マスク用をはじめ各種フィルターに使用されている。

 新型コロナウイルス感染対策として国内のマスクの需要が急速に拡大する一方で、マスクフィルターは不足しており、とりわけ医療用途で使用される高性能なフィルターの不足は深刻となっている。

 クラレはメルトブローン不織布をフェイスマスク、食品・飲料ろ過フィルター、エアフィルターなど、さまざまな用途に展開しているが、既存設備は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、マスクフィルターの需要が逼迫し、フル生産が続いている。こうした状況下で、現在増設工事を行っているメルトブローン不織布設備をマスクフィルターの生産可能な設備にすることで、マスク換算で約3億枚/年の原反の増産体制を整え、新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献していく。

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