デンカは7月17日、主に自動車用ホース材料として販売してきた特殊ゴム「デンカER」事業から撤退すると発表した。電気自動車(EV)の車種拡大など車両電動化の進展に伴い、内燃機関車の生産が減少するなど、市場環境の変化で今後の需要拡大が見込めないと判断し、打ち切ることにした。

 千葉工場(千葉県市原市)での生産は2028年8月に取りやめ、販売を2030年3月末に終了する計画。
同社は経営計画「Mission 2030」の“フェーズ2” (2026~2028年度)の中で、「稼ぐ力の再構築と新たな成長ステージへの基盤固め」に向けて、事業の取捨選択を進めている。今回の撤退発表も、その一環となる。

 デンカERは、エチレン・酢ビ・アクリル酸エステルの共重合体の特殊ゴム。1982年の上市から、50年弱で廃番になることが決まった。