ブリヂストンとフィリピンの大手航空会社Cebu Pacific Air(セブ・パシフィック)は、航空機用タイヤの在庫管理の効率化を目的として、QRコードとスマートフォンアプリを活用したブリヂストン独自の個体管理システム「easytrack」による新たなソリューションサービスを4月から開始した。なお、ブリヂストンが同サービスを航空会社と正式に運用するのは、今回が初めて。

 航空機の安心・安全な運航に不可欠な航空機用タイヤは、高度な安全性および品質基準を満たすことが求められ、製造番号による一本ごとの個体管理が不可欠となっている。これまでセブ・パシフィックでは、サプライチェーンの各拠点(倉庫、部品の整備を行うMRO、機体整備を行う運行拠点)において、タイヤの個体照合、在庫管理、メンテナンス作業を手作業や目視確認、紙ベースで行っていた。

 一方で、運航規模の拡大に伴い、これらの業務負荷が増大するとともに、在庫管理の非効率性や精度が課題となり、オペレーションの効率化や改善へのニーズが高まっていた。

 ブリヂストンは、こうしたエアラインのニーズに応えるため、航空機用タイヤの生産・出荷から使用・返却まで一貫した個体管理を実現する新しいソリューションサービスとして、タイヤ個体管理システム「easytrack」を独自に開発した。

 「easytrack」の導入により、航空機用タイヤ特有の個体照合にかかる工数が削減され、在庫管理業務の効率化や改善が可能になる。今回、セブ・パシフィックのサプライチェーン各拠点に「easytrack」を導入し、その効果を一定期間検証した結果では、タイヤ在庫管理に要する作業時間が約50%削減、在庫管理データの精度は100%を達成することができたという。