三井化学は、廃プラスチックを原料とした熱分解油(廃プラ分解油)を用い、マスバランス方式によるケミカルリサイクル由来の誘導品(化学品・プラスチック)の製造・販売を開始した。CFP(広島県福山市、福田奈美絵社長)から調達した廃プラ分解油を、3月13日から三井化学大阪工場(大阪府高石市)のクラッカーへ投入している。今後、三井化学グループはISCC PLUS認証に基づき、マスバランス方式によるケミカルリサイクル製品を市場展開していく。

 廃プラ分解油は石油由来ナフサやバイオマスナフサと同様の炭化水素油。クラッカーに投入することで、エチレン、プロピレン、C4・C5留分、ベンゼンといった基礎原料が製造できる。三井化学は、今回の取り組みと2021年12月にクラッカーへ投入開始したバイオマスナフサ活用の両輪で、石化原料からの原料転換を進め、日本初のバイオ&サーキュラークラッカーの実現を目指す。

 また、花王(東京都中央区、長谷部佳宏社長)、CFP、プライムポリマー(東京都中央区、藤本健介社長)とケミカルリサイクルによる循環型スキームの実装に向けた共同検討も開始する。花王の工場端材など廃プラスチックを原料に、リサイクルプラスチックを製造し花王の製品に使用する考えだ。