社会インフラのDXに貢献
藤倉コンポジット、電源不要なIoT通信センサー開発
工業用品 New! 2026-07-13
藤倉コンポジットは7月7日、IoT通信などを手掛けるテクサーと共同で、外部電源を必要としないバッテリーレスセンサーシステムを開発したと発表した。藤倉コンポジットが長年培ってきたマグネシウム空気電池技術を応用した水発電型のエネルギーハーベスティング(微小な光、熱、振動、電波などを電力に変換する技術)と、テクサーが取り組む次世代LPWA(低消費電力と長距離通信を兼ね備えた無線通信技術)「ZETA-G」を組み合わせて実現した。
新システムは、センサーが水に触れると電力を生成する技術と、超低消費電力通信技術を統合したもの。スマートビルディングや社会インフラなど、DXに欠かせないセンサーの大量設置に伴う電源確保や電池交換の保守負担が課題となっていた環境でも、配線や電池交換を不要とし、長期間にわたりIoTセンシングの安定運用が可能になるという。
通常、水発電のような低出力電源では、無線通信の成立は困難とされてきた。しかし、藤倉コンポジット独自の発電特性と最適な通信動作を組み合わせた設計により、外部電源や電池への依存なしで、信号発信を可能にした。 屋外の見通しの良い環境では、実証値で最大1.2キロメートル程度の通信距離を確保した。 ビル内における上下階間通信の安定性、約10ミリワットの低出力送信による高効率通信も確認した。
今後は、印刷技術や材料設計技術を組み合わせた「シート型センサー」の製品化を推進し、より低コストで大量導入の可能なソリューションへと展開を図り、次世代社会インフラ構築への貢献を目指す。
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