2024年3月期業績
バンドー化学、売上収益、コア営業利益および純利益は過去最高を更新
決算 2024-05-15
バンドー化学の2024年3月期業績(IFRS)は、売上収益が1,082億7,800万円で前期比4.5%増、コア営業利益が75億8,400万円で同12.6%増、純利益が61億8,000万円で同8.0%増だった。売上収益、コア営業利益および純利益は過去最高を更新した。
コア営業利益段階の増減要因をみると、増益要因は、売り上げ変動による粗利の増加で3億8,900万円、売り上げ原価率の変動で4億5,700万円、為替影響(粗利)で7億6,600万円の計16億1,200万円の増益。減益要因は、販管費の増加で3億100万円、為替影響(販管費)で4億6,100万円の計7億6,200万円の減益。差し引き8億5,000万円の増益となった。
セグメント別にみると、自動車部品事業は売上収益が532億8,200万円で同8.3%増、コア営業利益が41億1,100万円で同25.0%増。
国内においては、自動車生産台数が回復基調で推移したが、同社製品採用車種の減少により補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が減少した。海外においては、中国で景気減速の影響は受けつつも、自動車生産台数は前期を上回る状況で推移したことで、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が増加し、欧米においても補修市場向け製品の販売が増加した。また、アジア地域においても、四輪・二輪車メーカーの生産は総じて回復傾向にあり、補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
産業資材事業は売上収益が366億7,200万円で同3.7%増、コア営業利益が34億9,200万円で同8.5%増。
一般産業用伝動ベルトは、国内においては、民間設備投資の減少により産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。海外においては、欧米では産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国では農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業は売上収益が137億6,900万円で同6.9%減、コア営業損失が1億5,100万円(前期は3億5,900万円の利益)。
機能フイルム製品については、工業用フイルムの販売が減少した。精密機能部品については、同社製品採用機種の減少により高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。
ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを含むその他事業は売上収益が53億5,200万円で同1.6%増、コア営業利益が7,300万円で同23.3%増となった。
2025年3月期業績は、売上収益1,100億円で前期比1.6%増、コア営業利益82億円で同8.1%増、純利益65億円で同5.2%増を見込んでいる。
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