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今期から新中計「”稼ぐ力”をしっかりとつける」

【インタビュー】アトライズヨドガワ社長恩田直樹氏、カリフォルニアに販売会社を設立

商社 2017-04-10


 社長就任1年目を振り返り「前年度の業績を上回るという最低限の結果は残せたのではないか」と語るアトライズヨドガワの恩田直樹社長。今期から始まる新中計では、「稼ぐ力をしっかりとつけていきたい」と話す。

 ■16年度を振り返って
 16年12月期の単独業績は売上高が197億円で営業利益、経常利益は前年度を上回った。
 16年度は社長に就任した年だったので、業績として前年を上回りたいと考えていた。計画には届かなかったが、最低限の目標はクリアしたと思う。
 売り上げの中身としては、自動車関係の需要が旺盛で、割合としても増加している。また電子部品や住宅向けも堅調に推移している。需要先については、ある特定の業種一辺倒にすることなく、バランスを保ちながら、伸ばしていければと考えている。
 昨年度は、海外現地法人も地域を問わず頑張ってくれた。グループ全体としても良い年だったと思う。

 ■今期から新中計
 昨年は営業利益は改善できたが、これは為替が円高で推移し、それが当社にとって追い風だったという要因も含まれている。
 今回の中計では「稼ぐ力」、つまり収益力をしっかりとつけていきたい。利益をしっかり出し、それを投資にまわすことで、顧客に還元し、社会に貢献していくことが目的だ。発展に向けた投資を行っていきたい。
 中計1年目である今期の売上高は、200億円を目指している。利益についても前年度を上回りたい。部品単体を右から左へ流すのではなく、組み合わせとしていかに提案できるか。当社は製造拠点も有しているので、商社機能との組み合わせにより製品に付加価値を付けていきたい。それがひいては顧客の付加価値に繋がると考えている。
 拠点については、2月に米国・カリフォルニア州に販売会社を設立した。その拠点で北米を見る形になる。顧客は日系メーカーだけでなく、米国のメーカーも視野に入れている。

 ■社長1年目の感想
 業績としては、最低限の結果を残したと思う。先代の築いた経営基盤や社員の頑張り、顧客のおかげだと考えている。今年以降、業績を伸ばしていくことで周囲の期待に応えたい。

 ■今後の経営課題
 人材の確保が一番の課題だ。商社としては、人が一番重要な経営資源だと考えている。

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