新型コロナワクチンの保管・管理に貢献
住友理工、薄膜高断熱材がワクチン輸送用断熱ボックスに採用
工業用品 2021-05-27
住友理工が開発した薄膜高断熱材「ファインシュライト」が、医療メーカーであるスギヤマゲン(東京都文京区、杉山大介社長)のドライアイス対応超高性能断熱ボックス「BioBox Freezer(バイオボックスフリーザー)」に採用された。同ボックスはスギヤマゲンがワクチン輸送用として開発したもの。電源なしでマイナス70度以下での保管が可能になることから、各自治体における新型コロナウイルスワクチンの保管・管理への貢献が期待できる。

BioBox Freezerに採用された「ファインシュライト」(銀色部分)
今回採用された「ファインシュライト」は、塗料化したシリカエアロゲルを不織布に含浸させ、その上にアルミ蒸着フィルムを張り付けたシートタイプの断熱材。0.6ミリという薄さと軽さが特長で、機器や器具などの従来設計を大きく変えることなく断熱性能を向上させることができる。外からの熱を反射する“遮熱”とボックス内の熱が外に逃げていくのを防ぐ“断熱”の効果を備え、ボックスに内蔵された真空断熱材にファインシュライトを追加で使用することで、断熱性能は約2割向上する。ドライアイスを入れて保冷し、電源なしでもマイナス70度以下を12日間保持が可能となる。
定温輸送ボックスの多くは、定期的にドライアイスを追加することで保冷性を保つ仕組み。使用されるドライアイスには角形とペレットタイプ(円筒状)の2種類があり、バイオボックスフリーザーは角形ドライアイスに対応している。ペレットタイプは冷却能力が高い一方で、日本では流通量が比較的少なく、新型コロナワクチン接種の本格化に伴う不足が懸念されている。
バイオボックスフリーザーは、一般的に流通している角形ドライアイス対応製品として、今後さらに加速していく同ワクチンの輸送にも大きく寄与する製品となっている。
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