【特集】リトレッド(更生)タイヤ
ブリヂストンタイヤジャパン、高い台耐久性を保持する「M746」
タイヤ 2016-10-14

仲村生産財マーケティング本部長(左)と伊藤販売企画部長
ブリヂストンは、10月1日からトレーラ向けオールシーズンタイヤ「M746」を新発売した。「M746」はトラック向けタイヤと同様の高い台耐久性を保持しており、一次摩耗終了後のリトレッド用台タイヤとしても使用可能である。本紙は発売元のブリヂストンタイヤジャパン生産財カンパニー生産財事業統括本部生産財マーケティング本部の仲村克則本部長と伊藤真一同本部販売企画部長に「M746」の製品特長、およびトラック向けのリトレッドタイヤ販売の現況などを聞いた。
■オールシーズンタイヤの特性
当社では“ミックスタイヤ”とも呼んでおり、約30年前から本格的にオールシーズンタイヤを製造販売している。カテゴリーとしてはあくまで夏タイヤのジャンルに入るが、浅雪路の走行が可能な冬タイヤとしても使用されるので、ドライでの運動性能・居住性、ウェットでの排水性のみならず、スノー性能も兼ね備えている。
一般にトラックユーザーは、冬場にスタッドレスタイヤを履くが、特に太平洋側の雪があまり降らない地域では、1年を通して冬でもしっかり走れる夏タイヤがほしいというニーズに応えているのがオールシーズンタイヤといえる。
国内の夏用トラック・バス用(TB)タイヤ需要の中で、現在はミックスタイヤが占める比率は6―7割程度であり、トラック向けでは主流になっている。
■M746の商品特長
トラック・バスは車型や走行条件、積荷等によって負荷が違うため、タイヤにもユーザーの使用条件に応じた性能が求められる。今回新発売した「M746」は、トレーラのお客様のニーズに対応した専用タイヤで、特長としてはドライ性能とウェット性能のみならずスノー性能を兼ね備えており、浅雪路でも使用可能なオールシーズンタイヤとなっている。
■リトレッドソリューションモデル
当社のTBタイヤは新品をつくる段階から、一次摩耗終了後のリトレッド使用を前提に台タイヤ開発を行っている。「M746」も、「新品+リトレッド」パッケージの提案により、ユーザーの経済性向上に貢献するとともに、当社が推奨している自社台方式のリトレッドソリューションモデルを推進していく。
具体的には、3軸トレーラの軸間摩耗差を活用して、摩耗の早い3軸目に新品を装着し、新品タイヤの第一次寿命終了後、リトレッドして1・2軸目へ装着するという提案である。これにより輸送事業者に対しては、①タイヤのモゲ・カケの悩みを解決②オールシーズンタイヤだから浅雪路も走行可能③新品+リトレッドでコスト削減④自社台方式だから台タイヤの確保も安心、などのメリットがあげられる。
■リトレッドタイヤ事業の見通し
当社は2007年に米国リトレッド最大手のバンダグ社を買収して以降、国内のリトレッドビジネスを拡大してきた。現在は新品、リトレッドの提供からタイヤ管理を含めたメンテナンスを一括受注するトータルパッケージプラン(TPP)に力を入れており、順調に売り上げを伸ばしている。
一方、リトレッドを採用するお客様が増え、タイヤサイズのニーズも変わってきた。台タイヤの回収といえば、かつては11R1サイズに集中していたが、車体の低床化が進み、タイヤでは偏平サイズが増えてきている。当該ユーザーにも新品+リトレッド+メンテナンスを提案し、さらなるユーザーのコスト削減に貢献していく。
また、ユーザーも安全運行、環境経営、経費削減への意識がますます高くなってきている。TPPを展開する当社にとっては追い風であり、またTPPの中でリトレッドは大きな位置付けになっているので、さらなる量の拡大につながるとみている。
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