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“全社全員”で顧客満足度高める

【インタビュー】バン工業用品 塩谷信雄社長

商社 2017-03-07

塩谷信雄社長


 工業用ゴム・樹脂製品の有力商社、バン工業用品(本社・東京都中央区東日本橋)の4代目社長に就任して3年目を迎えた塩谷信雄氏(57)。就任以来、新商品・新規市場開拓に力を入れてきた結果、前期(16年9月期)は過去最高の売上高を達成した。現在進めている中期経営計画の中で、さらに高い目標を掲げる塩谷社長は「中計の最終年度にあたる18年度は売上高60億円を必達にしている」と、次のように話す。

 ■16年9月期の業績結果
 前期は売上高が56億6,900万円、前期比4%増と過去最高を更新した。事業別にみると、省人・省力化の強いニーズにより「搬送」がキーワードとなり、樹脂の搬送ベルトが伸び、ミニコンや物流機器の物件受注が好調に推移し、売り上げに大きく貢献した。

 また高機能ホースの拡販が進み、空圧のチューブと金具も前期下期から伸長してきた。

 ■新商品・新規市場開拓
 当社の新商品の定義は、新規扱い商品の販売はもとより、そのお客様に今まで売っていないものを売ることも含めて、それを新商品と呼んでいる。仕入先の新規開発商品を積極的に拡販するとともに、会社全体や部署ごとに重点商品を決めて販売することを進め、またお客様ごとに売れていない商品の販売に日々注力している。

 さらに新規市場開拓は、部署ごとにターゲットを決め、全社全員で取り組み、将来に対しての新たな市場・顧客の開拓を進めている。

 ■中期経営計画
 当社は16年度から第5次の中期3カ年経営計画をスタートさせた。最終の18年度に売上高60億円を必達目標にしており、まずは1年目がクリアできた。2年目の17年度は、さらに新商品・新規市場開拓に力を入れることで59億円を計画している。

 ■足元の状況
 今期上期(16年10-17年3月)も残すところ1カ月弱となったが、忙しいユーザーや厳しいユーザーのバラツキは相変わらずあるものの、足元は全体的に雰囲気が明るくなってきたと感じている。

 特に食品や半導体、物流といった市場が好調で、第1四半期(16年10-12月)はメインのベルト・ホース関係も計画通りに推移し、そこに物流関係で大口のスポット受注も加わり、売り上げは前年同期比10%以上の増加と順調なスタートを切った。

 ■原材料価格高騰の対応
 ここにきて合成ゴムなどの石化系原材料の価格が高騰しているのに加え、天然ゴム相場も高い水準で推移している。現状では製品の値上げ要請はきていないが、メーカーからは「原材料が上がってきている」とのコメントが聞こえ始めている。

 実際に値上げとなれば、商工一体となって市場に理解をいただくように動いていかなければならないと考えている。

 ■専門商社として今後の在りたい姿
 当社は常日頃から「LINK-UP(リンクアップ)」を事業活動のテーマに掲げている。“つなぐ・結びつける”という意味だが、工業用ゴム・樹脂製品を中心とした販売を通じて、お客様のお役に立つことを常に考え、仕入先の協力のもとに「需要」と「供給」を結びつけて社会に貢献していくことを目指している。

 そのために大事なのは、お客様への対応力・組織力と考えている。その一環として昨年8月、ISO9001(2015年度版)を認証取得した。これからも全社全員で得意先のニーズに応えることを常に考えて顧客満足度の高いサービスの提供をし続けていきたいと思っている。

 これらを進めるためには「社員が財産」という考えのもとに、社員が働きやすく、しかも活発に意見が言える組織をつくっていくことが重要だと考えている。

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