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グループ会社との共創による価値創造の取り組みなどを表彰

ブリヂストン、「第15回ブリヂストングループ・グローバルTQM大会」を開催

タイヤ 2025-12-23

 ブリヂストンは、「第15回ブリヂストン グループ・グローバルTQM大会」を開催した。

 同大会は、同社の使命である「最高の品質で社会に貢献」のもと、世界各拠点の改善事例を共有し、グローバルで学び合うことによって、価値創造の強化を目的としている。

 TQM活動は、1960年代から続く同社の品質経営活動を代表するものであり、「ブリヂストン独自のデミング・プラン」と、その基本思想である「良い品質の製品は、良い体質の会社から生まれる」に基づき、グローバルのさまざまな職場で品質へのこだわりを大切に、継続的改善とイノベーションを促進する活動となっている。

 2025年は、世界各地域・事業所から提出された2,000件を超える改善事例の中から、16件が優秀な取り組みとして発表され、最優秀賞にあたるグランプリには、2つの事例が選出された。

 1つ目は、「人に合わせる工程作りへの挑戦」をテーマした事例。商品力向上に不可欠な材料試験において、グループ会社であるブリヂストンチャレンジド(BSCH)との共創を通じて、お互いの強みを活かした業務変革に取り組み、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)への理解を深めるとともに、新たな価値を創出した。

 2つ目は、「日本で生産し、世界で勝つ」をテーマに、グローバルのモノづくりの中核・輸出拠点として多品種小ロット生産体制を強化した栃木工場の事例。

 ■Bridgestone Innovation Parkにおける材料試験課とBSCHによる価値共創の取り組み
 材料試験課では、ゴム・原材料の試験を通じて「断トツ商品」開発を支えている。「人に合わせる工程作りへの挑戦」をテーマに、BSCHとの価値共創に取り組んでいる。

 材料試験課は、定型業務の質を維持しつつ、より専門性の高い業務へリソースをシフトすることで、高性能・高付加価値製品の開発を行うスタッフのチャレンジを支えたいという想いを持っていた。

 BSCHは、知的障がいのある社員が多く在籍し、これまで清掃や印刷など、さまざまな業務でブリヂストンを支えてきたが、タイヤメーカーとしてゴムに関わる業務に携わることを希望していた。こうしたお互いの想いを背景に、多様な人財が活躍できる環境づくりと業務の効率化・標準化を目指し、材料試験課とBSCHとの共創が2022年に始まった。

 材料試験課の定型業務は職人技や経験則に頼る部分が多く、属人化が課題となっていた。また、BSCH社員は、意思決定や環境変化への適応に配慮が必要な人もおり、材料試験課の従来の属人的なやり方では、業務の遂行が難しく、両者の関係構築も困難だった。

 そこで、他社事例の学習による意識変革や、定型業務見直しを、現物現場で協力して進めることで、「誰でもできる」、「誰でもやりやすい」、「誰でも間違わない」工程づくりを実現。作業手順の数値化や治具(作業補助具)の開発、業務プロセスの標準化などを行い、誰でも材料試験課の業務に参画しやすい環境を整備した。その結果、BSCH社員は徐々に成功体験を積み重ね、当初は困難と思われた定型業務も委託できるようになり、材料試験課との信頼関係も構築していくことができた。

 ■成果
 ◇従来、職人技や経験則に頼り、属人化されていた材料試験課の業務を定型業務化◇その定型業務の委託により材料試験課で9人のBSCH社員が活躍、技能員複数名分の業務負担を軽減◇材料試験課の技能員は高度な技術を要する配合や性能試験など、より付加価値の高い業務への移行を実現◇誰でも作業しやすい治具の新規開発や業務標準の見直しによる業務効率化・安全性向上◇材料試験課の技能員が定型業務に要する時間も、属人性の高い従来手法と比べて短縮に成功◇ゴムに関わる材料試験への参画によるBSCH社員のモチベーション向上と全社員のDE&I意識の深化◇障がい者雇用の新たな可能性を実証し、共に働く社員同士、一人ひとりの成長と幸福を実感

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