故障予知サービスのグローバル展開を加速
住友ゴム工業、米のAIソリューション会社「Viaduct」を買収
タイヤ 2025-08-29
住友ゴム工業は、AIソリューションを提供する米国のベンチャー企業「Viaduct」(バイアダクト社)と、1億400万米ドル(約153億円)で買収契約を締結した。

これまで両社は共同での実証実験を通じて、住友ゴム工業が保有するタイヤのセンシング技術「センシングコア」と、バイアダクト社が保有するAI技術を組み合わせた新しいサービスの開発を行ってきた。
今回の買収により、10月から北米で販売を開始する企業や団体が所有する車両を運用・管理するフリート車両向け故障予知サービスをより効率的に推進するとともに、日本や欧州などグローバルでのサービス展開を加速させる。
さらに、部品の交換時期を知らせることで車両故障の未然防止やメンテナンスの効率化、部品発注や作業指示などへサービス範囲を拡大させることで、タイヤ事業とのシナジーを創出していく。
住友ゴム工業とバイアダクト社は、2023年に共同実証実験を開始。2024年には出資により戦略的パートナーシップをより強固なものとして開発を進めてきた。今回、事業のさらなる推進と拡大およびグローバル展開をより加速させるため、買収を決定した。
10月から北米でサービスを開始するフリート車両向け故障予知サービスでは、フリート事業者が抱えるダウンタイムの削減やメンテナンスコスト削減といった課題の解決に加えて、走行時の安全性向上や車両の稼働率向上に貢献していく。
シリコンバレーに本社を構えるバイアダクト社は、車両や工場の膨大なデータを独自のアルゴリズムで解析することで、異常の早期発見や予測、さらに異常の原因を特定できる非常に汎用性の高いAI技術を保有している。すでに大手顧客での実績も重ねており、今後は自動車分野にとどまらず、さまざまな分野への事業展開を視野に入れている。
住友ゴム工業は、センシングコアを中心としたソフトウェアソリューションにより、次世代のモビリティ社会の進化への貢献を目標として掲げている。今回の買収により、バイアダクト社が保有するAI技術と住友ゴム工業が保有するタイヤの知見およびセンシングコアとの融合を図ることで、新たな価値の創出を目指す。
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