サステナブル素材活用のタイヤ開発
横浜ゴム 、スーパーフォーミュラへのタイヤ供給継続
タイヤ 2022-02-22
横浜ゴムは、2016年からワンメイクタイヤサプライヤーを務める「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に、2023年以降も複数年にわたりADVANレーシングタイヤを継続供給する。2023年以降はサステナブル素材を活用したレーシングタイヤを供給する予定で、今年から開発をスタートする。
サステナブル素材を活用したレーシングタイヤの供給は、SUPER FORMULAを統括する日本レースプロモーションが2021年10月に発表した「SUPER FORMULA NEXT50」に賛同して実施するもの。
「SF NEXT50」はSDGsやカーボンニュートラルなど自動車、モータースポーツ業界を取り巻く環境変化に対応するため、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的として様々な企業とともに推進していくプロジェクトとなっている。
横浜ゴムはこれまで、2016年に開催の「ゴム・エラストマー技術展」や2019年の「第46回東京モーターショー」にて、バイオマスから合成ゴムを生成する技術やリサイクル可能な熱可塑性ゴムの研究などサステナブル素材の研究開発に関する発表をしてきた。
今回、新たに開発するタイヤには、米の籾殻から生成したシリカ、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど各種自然由来の配合剤を活用するほか、廃タイヤから再生したゴムなどを再利用する。
同社では今回の開発で、走行性能を損なわずにサステナブル素材を採用していくことを目標としており、今シーズンのSUPER FORMULA各大会の前後の日程で、JRPが行う次期フォーミュラカーの開発テストにおいて共同でタイヤテストを行い、シーズン終了時までに2023年仕様のコントロールタイヤを確定する予定。
なお、2023年以降もタイヤの開発を継続し、2025年にはスポーツ性能を犠牲にすることなくサステナブル素材を35%以上使用したコントロールタイヤの供給を目指す。
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