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2021年12月期第1四半期業績

TOYO TIRE、タイヤ事業が大幅増益

タイヤ 2021-05-14

 TOYO TIREの2021年12月期第1四半期(1~3月)業績は売上高が877億4,400万円で前年同期比6.9%増、営業利益が127億200万円で同83.1%増、経常利益が160億700万円で同328.3%増、純利益が121億5,300万円で同467.6%増だった。

 営業利益段階の増減要因は、増益要因が販売要因で47億円、製造コストで18億円、販管費で4億円、減益要因が為替で8億円、原材料で2億円、差し引き58億円の増益だった。

 タイヤ事業は売上高が777億4,100万円で同7.5%増、営業利益が131億9,100万円で同78.3%増。北米市場における市販用タイヤは、強みとする大口径ライトトラック用タイヤやSUV用タイヤに加え、乗用車用タイヤ、トラックバス用タイヤと全カテゴリーの販売が好調で販売量、売上高ともに前年同期を大きく上回った。欧州市場における市販用タイヤは、需要回復傾向にはあるものの、前年末から継続しているコンテナ不足による物流遅延の影響および供給絞り込みにより、販売量、売上高ともに前年同期を大きく下回った。新車用タイヤは、国内は前年を上回ったが、北米は前年を大きく下回った結果、全体の販売量は前年同期並み、売上高はやや下回った。国内市場における市販用タイヤは、新型コロナウイルス感染症拡大の一時的な落ち着きによる需要増加に加え、SUV 用タイヤの販売に注力したことにより、販売量、売上高ともに前年同期を上回った。

 自動車部品事業は売上高が99億9,200万円で同2.1%増、営業損失が4億7,900万円(前年同期は4億7,400万円の損失)。北米では寒波の影響を受けたが、受注車種の販売が好調だった。

 連結業績予想を上方修正
 TOYO TIREは、2021年12月期第2四半期(1~6月)および通期業績予想を上方修正した。第1四半期の為替相場が想定より円安に推移し為替差益を計上したことなどで、経常利益、純利益が前回予想を上回る。一方、売上高、営業利益については、特に北米市場におけるタイヤの需要が好調である一方、足元における原材料価格の高騰、コンテナ不足による海上運賃の値上がり、新型コロナウイルス感染症の経済活動への影響について依然として不透明な状況なため、前回発表時の予想を据え置いた。

 ■2021年12月期第2四半期連結業績予想
 売上高1,755億円(変わらず)◇営業利益175億円(同)◇経常利益204億円(前回予想167億円、増減率22.2%増)◇純利益=126億円(同101億円、同24.8%増)

 ■2021年12月期通期連結業績予想
 売上高3,720億円(変わらず)◇営業利益440億円(同)◇経常利益464億円(前回予想427億円、増減率8.7%増)◇純利益=289億円(同264億円、同9.5%増)

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