ゴム練りミキサーをはじめとした製造設備からの油漏れは、ゴム材料の不良品発生や製造ラインの急な稼働停止など、製造面、コスト面の両面で多大な影響をもたらす。ガスケットやパッキンなどのシール製品を製造・販売するバルカーは、こうした課題に対応するIoTセンシングシステム「VALVESTA(バルベスタ)」を開発。油漏れの予知保全サービスの提供に乗り出している。同システムでは、従来困難とされてきた“油圧シリンダに使用されるシール材からの油漏れ”の予知保全を可能にした。シール製品の開発・製造で培われたコア技術を活かした、同社ならではのソリューションだ。メーカーとして、長年シール製品の製造・販売に取り組んできた同社が、デジタルソリューションの提供へと業容拡大する理由とは。

「モノ」の提供から「コト」の提供へ

 バルカーは、パッキンをはじめとしたシール製品を製造・販売する工業用ゴム製品メーカー。自動車や建設機械、半導体工場の設備・機器など、同社のシール製品は幅広い分野で気密性の保持に貢献している。

 同社では、2014年より製品(Hard)とサービス(Seal Engineering Service)という両輪で顧客価値を創造する『H&S企業』への変革を推進し、従来の製品製造・販売といった「モノ売り」から、その後のケア・メンテナンスの補助といった「コト売り」へ“事業の在り方”の変化を目指してきた。これは、企業理念『THE VALQUA WAY』に基づき、現場における安心・安全にさらに貢献するという強い想いに根
ざしている。

 こうした取り組みの中で誕生したのが、油圧シリンダからの油漏れ対策に特化したデジタルソリューション「VALVESTA(バルベスタ)」だ。

油漏れ予知保全ツール「VALVESTA(バルベスタ)」

H&S事業本部デジタルソリューション部永野 晃広氏


 「VALVESTA(バルベスタ)」は、“油圧シリンダ”に搭載されたパッキンからの油漏れを事前に把握し、予知保全できるIoTセンシングシステム。

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