6

PAGE TOP

2025年3月期業績

バンドー化学、自動車部品事業は増収増益

決算 2025-05-15

 バンドー化学の2025年3月期(2024年4月~2025年3月)業績(IFRS)は、売上収益が1,155億9,300万円で前期比6.8%増、コア営業利益が77億4,300万円で同2.1%増、純利益が14億9,600万円で同75.8%減だった。

 コア営業利益段階の増減要因をみると、増益要因は、売上変動による粗利の増加で13億5,600万円、為替影響(粗利)で6億8,200万円の計20億3,800万円の増益。減益要因は、売上原価率の変動で2億8,200万円、販管費の増加で12億2,600万円、為替影響(販管費)で3億7,100万円の計18億7,900万円の減益。差し引き1億5,900万円の増益となった。

 セグメント別にみると、自動車部品事業は、売上収益が580億5,600万円で同9.0%増、コア営業利益が48億9,700万円で同19.1%増。

 国内は、自動車生産台数が減少したが、同社製品採用車種の増加により、補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が増加した。海外は、米国において補修市場向け製品の販売が増加。中国・アジアは、二輪車メーカーの生産が回復し、スクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。

 産業資材事業は、売上収益が381億円で同3.9%増、コア営業利益が25億4,100万円で同27.2%減。

 一般産業用伝動ベルトは、国内は、産業機械用伝動ベルトの販売が前期並みに推移。海外は、欧米において産業機械用伝動ベルトの販売が増加し、中国・アジアは、農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内では樹脂コンベヤベルトの販売が増加したが、コンベヤベルトの販売が減少した。売上収益は増加したが、製品構成の変化や原材料価格などのコストの上昇により減益となった。

 高機能エラストマー製品事業は、売上収益が142億1,600万円で同3.2%増、コア営業損失が1,500万円(前期は1億5,100万円の損失)。

 機能フイルム製品は、建築資材用および装飾表示用フイルムの販売が増加。精密機能部品は、精密ベルトの販売が増加したが、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。

 ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを含むその他事業は、売上収益が60億9,500万円で同13.9%増、コア営業利益が2億9,600万円で同306.2%増となった。

 2026年3月期業績は、売上収益1,150億円で前期比0.5%減、コア営業利益82億円で同5.9%増、純利益67億円で同347.7%増を見込んでいる。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 何を創る日本の半導体企業
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物
  • 海から考えるカーボンニュートラル