信越化学工業は4月11日、シリコーン全製品の価格を国内外で値上げすると発表した。値上げ幅は10%で、5月出荷分から実施する。

 同社では「シリコーンの主原料である金属ケイ素は、昨年後半、主要生産地である中国国内の電力規制などにより世界的に需給が逼迫し、ピーク時でコロナ禍前の6倍近くまで暴騰し、現在でもコロナ禍前の2倍を超える高値で推移している。また、中国以外の産地の金属ケイ素についてもコロナ禍前の3倍を超える高値で推移している。それに加え、原料のメタノール価格の高止まりや天然ガスなどの製造用エネルギーの高騰、さらには世界的な物流の混乱や原油価格、原材料価格の高騰を背景に物流費や副資材などの価格も上昇しており、収益を圧迫する要因となってい る。製造コストの削減などの取り組みを進めているが、これらの自助努力だけでは、今回のコスト上昇分を吸収することは困難と判断し、価格改定を実施することにした」としている。