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物性条件設定やゴムの硬さ予測など追加

日本システム開発、配合設計システム「MDSS」に最新版

原材料 2017-05-17

 日本システム開発(東京都新宿区、亀井政之社長)は、5月12日に配合設計支援システム「MDSS(Mixture Design Support System)」の最新版(Ver.4.3)をリリースした。

 MDSSは「原料」「プロセス」「工程」「評価」における各データの一元管理、共有化を可能にするソフト。情報をデータベース化・一元管理することで配合設計技術者のねらいや過去データのスピーディな検索が可能となる。重回帰分析により実験を行わずに物性・配合を予測することで実験回数を減少でき、開発コスト削減とともに技術伝承を含めた後継者育成にも貢献している。

 最新版で搭載されたのは、➀物性の試験条件(温度、時間)や規格を設定・管理する機能➁ゴム配合時の硬さを予測する機能➂段階的な練り条件を管理する機能➃配合の検討名称・コードからデータを検索する機能―など。

 ➀では規格値を設定することで、規格範囲から外れた物性値に色が付き識別が容易になり、➂では段階的に使用機械(ミキサーなど)が変わるプロセスを登録することで、使用機器毎の投入原料や練り条件の管理が可能になる。また➃により、ひとつの開発テーマで複数回検討(試作)を実施し、決定配合にコードを割り振った場合などにピンポイントで検索ヒットさせることができるようになった。

 そのほか細かい改良も多数施されており、利用者のより一層の業務効率化が期待できる製品となっている。

 なお最新版は、5月18-19日に名古屋市中小企業振興会館で開催される日本ゴム協会2017年次大会で紹介されるほか、7月4-5日にマイドームおおさかで開催される「イノベーションを支える素材展in大阪2017」にも出品される。

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