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カーボンブラック協会が見通し発表

17年のカーボン需要、75.3万トン(0.4%増)と予測

原材料 2017-02-21

 カーボンブラック協会は2月10日、2017年カーボンブラック需要見通しを発表した。

 今年の自動車生産は前年比0.9%増との予測に基づき、日本自動車タイヤ協会では自動車タイヤ需要の今年見通しを前年比100%の横ばいと予測。

 また日本ゴム工業会では、新ゴム消費量をタイヤ用が同0.2%増、一般ゴム用が同2.3%増、全体で同0.6%の増加と予測している。

 これら需要予測をベースにカーボンブラック協会では、輸出入状況なども織り込んだ結果、今年の総需要(輸出込み)を75万3,115トン、前年比0.4%の増加と予測した。これは2年連続の増加予測だが、80万トンを割る低水準で厳しい予測となった。

ゴム用は68.3万トン予測

 総需要のうちゴム用は、自動車及びタイヤなど需要業界の見通しに準じ68万3,115トン、同0.4%の増加を予測している。

 また内需に関しては70万4,115トン、同0.5%増を予測。ゴム用内需は66万6,115トン、同0.5%増と予測した。うちタイヤ向けは51万5,584トン、同横ばいの予測、一般ゴム向けは15万531トン、同2.3%増と予測した。

 輸出は4万9,000トン、同横ばいの予測となっている。うちゴム用は1万7,000トン、同3.7%減の予測となっている。この要因は主に、中国などの経済不透明感を考慮してのもの。

 一方の輸入は17万トン、同0.6%増を予測している。うちゴム用は15万6,400トン、同0.6%増の予測。中国などでの国内需要余剰分が輸出に転換される懸念を加味してのもの。

 なお、日本国内需要に占める輸入品比率は16年度23.6%となった。中国からは減少傾向にあるものの依然最も多く、タイ、韓国、インドなど他の主要国を引き離している。

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