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米国スタートアップ企業と業務提携

横河電機、重合反応プロセス向け自動連続測定システムを提供へ

原材料 2021-08-19

 横河電機(東京都武蔵野市、奈良寿代表取締役社長)は、化学業界のポリマー製造企業に分析ソリューションを提供するスタートアップ企業「Fluence Analytics」(米国・ヒューストン)と業務提携契約を締結した。同社へ出資するとともに、横河電機はFluence Analyticsが提供するACOMP(Automatic Continuous Online Monitoring of Polymerization=重合反応プロセス向け自動連続測定システム)の既存製品を用いた試験使用を2021年内に開始する。また、将来的に同社が発売する新製品の独占販売権(一部地域はFluence Analyticsとの共同販売)を獲得する。

 ACOMPは、世界で唯一、化学メーカーの重合反応プロセス(プラスチック、ゴム、塗料など)において重合反応中の溶液を自動的に抽出し、粘度、分子量、モノマー濃度、総溶質濃度など重要な測定項目を連続的に分析できる装置。分析結果を数分で取得でき、安全、品質、収率の向上だけでなく、操業効率化が可能で、大幅なコスト削減も期待できる。

従来技術とACOMPの比較イメージ(クリックで拡大)


 一般的に化学業界では、重合反応プロセスの状況を定期的に分析、確認し、その結果をもとにプラントを制御し製造している。刻々と変化する反応状況を確認するためにリアクタから研究所に人間の手でサンプルを運ぶ必要があり、分析時間も含めて1回あたり最大5時間ほどかかっていた。

 分析と確認に時間を要することで反応から時間が経ってしまうため、観測や採取に最適なタイミングを逃してしまうこともあり、製品の品質を安定して確保することが困難だった。また、サンプルを抽出して搬送する作業員の安全配慮が欠かせない点も課題となっていた。

 横河電機は、「この新しい重合反応プロセス向け自動連続測定システムは、健康・安全・環境保全に寄与するだけでなく、分析時間や不良品の削減によって、導入による効果額は一般的なサイズの重合プラントにおける試算として年間約1.5億円を見込んでいる」としている。

 横河電機ホームページはこちら

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