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2021年9月期第2四半期業績

三洋貿易 、化成品事業は増収大幅増益

原材料 2021-05-11

 三洋貿易が5月11日に発表した2021年9月期第2四半期(2020年10月~2021年3月)業績は、売上高が455億2,500万円で前年同期比11.1%増、営業利益が36億3,400万円で同23.3%増、経常利益が40億1,800万円で同26.2%増、純利益が26億6,700万円で同26.1%増だった。

 セグメント別では、化成品は売上高が153億5,300万円で同0.5%増、営業利益が9億2,200万円で同26.4%増。ゴム関連商品は、自動車に加えOA、医療、建機向けの需要が回復し、新規商材として放熱用途の機能性フィラーが電子機器向けに好調だった。化学品関連商品は、主力の重合開始剤などUVインキ原料が好調で、韓国向け電子材料の輸出や北米向けフィルムの輸出が回復した。

 海外現地法人は売上高が125億4,900万円で同45.6%増、営業利益が7億1,400万円で同39.6%増。Sanyo Corporation of Americaは、高吸水性樹脂やゴム関連が好調だったが、中国製自動車部品の追加関税や販管費の増加により微減益。三洋物産貿易(上海)は、自動車市場の急回復により自動車部品が大幅に伸長し好調だった。Sanyo Trading Asia(タイ)は、ゴム関連を中心に化学品・自動車部品も堅調で増収増益。Sanyo Trading(Viet Nam)は塗料・インキ関連が好調。Sun Phoenix Mexicoは自動車関連製品が好調も、中国からの海上輸送費高騰の影響で増収減益となった。なお、同期からSanyo Trading Indonesiaを連結の範囲に含めている。

通期業績予想を上方修正

 三洋貿易は同日、2021年9月期通期業績予想の上方修正を発表した。素材関連の販売が国内外で好調で、当初予想を上回る水準で推移している。新型コロナウイルスの感染再拡大など懸念材料はあるものの、第3四半期以降も業績予想を上回る見込み。

 ■2022年3月期業績予想
 ◇売上高=880億円(前回予想820億円、増減率7.3%増)◇営業利益=60億円(同40億円、同50.0%増)◇経常利益=63億円(同42億円、同50.0%増)◇純利益=42億円(同27億円、同55.6%増)

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