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ジルコニアの技術開発が評価

東ソー、第53回市村産業賞の功績賞を受賞

原材料 2021-04-01

 東ソーは、「革新技術による微細組織制御ジルコニアの事業化と新展開」で、市村清新技術財団が主催する「第53回市村産業賞」の功績賞を受賞した。

 市村産業賞は、「リコー三愛グループ」の創始者である市村清氏の昭和38年4月29日紺綬褒章受章を記念して創設され、国の科学技術の進歩、産業の発展に顕著な成果をあげ、産業分野の進展に多大な貢献・功績のあった技術者を表彰するもの。今回の受賞は、これまでのジルコニアの技術開発及び事業化の進展と将来性が高く評価された。

 1980年代に開発された高強度ジルコニアは、各社がセラミックスの主役になることを期待して実用化に取り組んだが、当時のジルコニアは粉末製造技術が経験を基に構成され、品質の安定化や量産化が困難な状況だった。

 同社は、上記課題に取り組み、高強度ジルコニアに代わる微細組織制御ジルコニア(Microstructure-Controlled Zirconia:MCZ)を提案するとともに、品質安定性に優れたMCZ粉末の高生産性プロセスを確立した。続いて、粒界ナノ構造・ナノ化学制御技術により広範な用途に使用するため機能を強化した高耐久性及び超高耐久性を特長とする次世代MCZを開発し、更には高強度を維持して靭性を大幅に向上させた次世代MCZの創出にも成功した。

 このような長年の研究開発で生まれた革新技術は、ジルコニアの素材としての可能性を大幅に広げた。様々な分野での用途開発を加速させ、光接続部品、粉砕・分散メディア、審美歯科材料等で実用化され、市場形成を大きく進展させた。日本だけでなく世界の歯科市場をはじめ各産業に大きく貢献するとともに、今後は高度な信頼性が要求される広範な分野での展開が期待されている。

 同社では、今回の受賞を励みとし、今後も革新的な研究開発に取り組んでいくとしている。

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