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触媒性能(活性、選択性、耐久性)が飛躍的に向上

東ソー、触媒学会 学会賞(技術部門)を受賞

原材料 2021-03-29

 東ソーは、「触媒の高性能化と寿命予測技術による塩化ビニルモノマー製造プロセスの効率化」で、触媒学会から「2019年度触媒学会 学会賞(技術部門)」を受賞。第127回触媒討論会(2021年3月16日~17日)において、延期されていた表彰式が開催された。

 今回の受賞はエチレン、塩化水素、酸素から二塩化エチレン(EDC)を合成するオキシクロリネーション反応に用いる固定床の独自触媒を新たに開発し、実用化に至ったことが評価された。

 銅系のシンプルな触媒組成にも関わらず、円筒形状、さらに担体に特異な細孔構造をもたせることで、触媒性能(活性、選択性、耐久性)が飛躍的に向上している。さらに、触媒劣化メカニズムの解析により、触媒寿命を高精度に予測するシミュレーション技術を確立し、触媒使用期間の延長などのコスト低減に寄与した。

 同学会賞(技術部門)は、触媒に関連する工業技術(触媒分析や評価技術、触媒技術の異分野への応用なども含む)に関して、著しい研究業績・開発業績を挙げたものに対して贈られる。

 同社では「今回の学会賞の受賞を励みとし、今後も革新的な研究開発に取り組んでいくとともに、エネルギー消費や環境負荷が少ない素材の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく」と述べている。

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