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熱可塑性ポリウレタン事業をグローバルで強化

コベストロジャパン、「ディーアイシー コベストロポリマー」への出資比率を変更

原材料 2018-11-30

 コベストロジャパンは11月29日、同社とDICの合弁会社である「ディーアイシー コベストロポリマー」(DCP)の出資比率変更について合意したと発表した。今回の合意により、出資比率はコベストロジャパン80%、DIC20%となる。

 これはコベストロのグローバルにおける熱可塑性ポリウレタン(TPU)事業拡大の一環であり、投資額は合計で数千万ユーロとなる見込み。出資比率変更の実行は2019年第2四半期の早い時期を予定している。

 コベストロは高機能樹脂のリーディングサプライヤーで、TPU事業においてはグローバルで第3位。TPU事業は、2017年の全体売上高の10%を占める塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業部に属している。

 TPU産業は長期平均で年率6%の成長が予測されており、コベストロは主要製品の販売量が過去3年間、それを上回る年率2ケタ台の伸びを達成している。

 DCPは、国内外のネットワークとビジネスパートナーであるDICから、引き続き原料供給を含めた支援を受け、DIC堺工場敷地内にあるDCP堺プラントにおいてTPUの製造と技術開発を継続する。コベストロでは、ニュー・マーティンスビル(米国)、彰化市(台湾)への投資でそれぞれ約25%の増産を発表するなど、TPU事業の拡大をグローバルで推進しており、今回の出資比率の引き上げもその一環として行われる。

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