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建屋面積は従来の約2万1,000㎡から約3万5,000㎡に拡大

豊田合成、インド北部のエアバッグ工場の拡張が完了

工業用品 2024-10-10

 豊田合成は、インドにおける安全規制の強化を背景とするエアバッグの需要拡大に対応するために進めていた「豊田合成ウノミンダインディア」のニムラナ工場の拡張工事が完了し、9月に生産を開始した。これにより、建屋面積は従来の約2万1,000㎡から約3万5,000㎡に拡大した。

 同工場はインド・ラジャスタン州ニムラナの位置し、セーフティシステム製品(各種エアバッグ・ハンドルなど)やウェザストリップ製品を生産しており、従業員数は約1,500人(2024年3月末時点)、土地面積は約7万8,000㎡。

 インドでは従来から車両搭載が増えていた前面衝突対応のエアバッグに加え、今後は車両の衝突安全アセスメントの強化により、側面衝突に対応するエアバッグ(サイドエアバッグ・カーテンエアバッグ)の装着の進展が見込まれる。同社はカーメーカーのニーズに迅速に対応するため、同国での開発・生産体制を整えており、その一環としてニムラナ工場を拡張した。

開所式であいさつする齋藤豊田合成社長兼CEO


 10月9日に行われた開所式では、齋藤克巳豊田合成社長兼CEOが、「この新建屋で生産されるエアバッグ製品の提供を通じて、ユーザーのニーズに応えると共に、これらの安全装置の普及により、インドの安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していく」と抱負を語った。

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