「伝動ベルトの張力解説」テーマに
バンドー化学、ウェビナーを開催
工業用品 2024-08-30
バンドー化学は8月27日、「伝動ベルトの張力解説~原理を知り管理に活かす~」をテーマにウェビナーを開催した。

ウェビナーの様子
今回は、産業資材事業部営業部の関根春花氏がMCを、産業資材事業部技術部摩擦伝動ベルト設計グループグループ長の藤原敬志氏が講師を務め、伝動ベルトを使用する上で重要なファクターである「張力」に焦点を当てた内容となった。
伝動ベルトは、「張り側張力」と「ゆるみ側張力」の差により発生する「有効張力」によって動力を伝えるため、伝動ベルトの能力を最大限に発揮するためには、「取付張力」(予めベルトに付与しておく張力)が重要になる。
伝動ベルトは大別すると、歯付ベルトと歯付プーリのかみ合わせにより動力を伝達する「かみ合い伝動」と、ベルトとプーリ間に生じる摩擦力により動力を伝達する「摩擦伝動」がある。
かみ合い伝動は、ゆるみ側張力が0でも動力伝達ができるが、負荷を上げると、ゆるみ側のベルトが浮き上がりを起こし、最終的には歯飛び(ジャンピング)が生じて動力伝達ができなくなる。また、摩擦伝動の場合は、ベルト張力が不足するとベルトがプーリを押し付ける力がなくなるため、動力を伝達できなくなる。こうした事態を未然に防ぐため、適切な測定器を使用し、適切な方法かつ適切な張力でベルトを取り付ける必要がある。
同社では現在、ばね式の張力計「テンションメータ」、加速度センサー式の張力計「テンションマスター」を展開している。
テンションマスターは、ベルトの固有振動数を加速度センサーで測定しアプリで張力換算を行う画期的な張力計だ。測定した振動数をテンションマスターアプリまたは計算サイトに入力することで張力を算出することが可能で、騒音などの周辺環境に左右されず、狭い場所でも測定できる。また、デジタル表示で数値管理が容易で、振動計としても使用できる。
ウェビナーでは、テンションマスターの使い方をはじめ、①省エネVベルトやスクラムベルトの張力測定方法②軸間距離とスパン長さの違い③最小たわみ荷重④多本掛けの場合の張力管理方法⑤張力表と計算した張力との違い――などについて解説した。
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