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【会社訪問】

フカエ、防振ゴムの総合メーカー

工業用品 2023-12-04

 フカエ(本社・埼玉県八潮市/深江直人社長)は防振ゴムを主力にした工業用ゴム製品メーカー。確かな技術力と製品品質の高さで、防振ゴムの総合メーカーとしてユーザーから評価されている。

ゴム材料の配合に強み

 1966(昭和41)年、深江直人社長の父である深江道人会長が東京都墨田区向島で創業した。深江社長は2代目で、2006(平成18)年に42歳で就任。社長に就任してすぐに、2つ目の生産ラインを増設し、圧縮試験機も導入するなど、設備増強や事業拡大に取り組んだ。

芝山工場内部


芝山工場正面


 同社の防振ゴムは、建設機械を中心に、空調機器、発電機、工作機械、エレベーター、測定器、コンプレッサーなどさまざまな分野に展開している。特に建設機械向けは売り上げの6割を占める。

 「大手建機メーカーに防振ゴムを供給している。取引を始めた当初は、採用が2機種のみだったが、その後拡大し現在では、同メーカーのほとんどの機種に当社製品が採用されている」(深江社長)

 同社の製品開発の強みはゴム材料の配合にある。

 「会長は職人気質で、根っからのロールマンだ。ゴム材料はすべて会長の考案したレシピで配合している。物性に優れ、他社にはまねのできない品質を実現している」(同)

 販売にあたっては、自社所有の圧縮試験機での試験データを添付して、顧客の要求性能に適合しているかを明確に示し納品している。こうした姿勢が信頼され、販売拡大にもつながっているという。

 同社は、本社のほか、千葉県富里市に千葉工場、同県山武郡に芝山工場の2工場があり、従業員は25人。

 「もともとは墨田区向島に工場があったが、母親の実家があった富里に1974(昭和49)年工場を移転し、事業の拡大に伴い2017(平成29)年山武郡芝山町に第二工場を建設した」(同)

 工場の製造ラインは積極的に機械化を進め、省人化・自動化をはかり人手不足に対応している。機械化を進めることで、将来的には、子育てを終えた主婦層や障がいを持った人たちにも、働く場を提供していきたいと考えている。

 同社は、コロナ禍でも業績は好調で、ここ数年増収で推移していたが、今期(2023年12月期)は若干減収の見込みだ。主力の建機は好調だが、自動車減産により産業用ロボットの需要が減退し、ロボット向け防振ゴムの販売が減少したという。

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