銀ナノ粒子結合材「FlowMetal」をテーマに
バンドー化学、ウェビナーを開催
工業用品 2022-05-30
バンドー化学は5月24日、ダイアタッチ用銀ナノ粒子接合材「FlowMetal」の製品説明をテーマに、ウェビナーを開催した。
当日は、高原雄介新事業推進センター営業部電子資材第一営業グループリーダーが講師として、低温焼成型銀ナノ粒子インクの技術を応用したFlowMetalを紹介した。
代表的な接合材料のはんだでは、一旦接合した後、高温に晒されると再び融解するため、使用温度を高くしたいパワー半導体(SiC、GaNなど)では使用できないという課題があった。
FlowMetalは、独自の銀ナノ粒子を使用することで、銀粒子の高濃度化(85~97wt%)が可能かつ鉛フリーとなっており、①一度焼成すると不可逆的に融点が上昇=低温焼成・高温使用が可能②無加圧焼成で金属結合=既存設備で対応可能のため設備投資コストを削減③銀含有量が多い=高い熱伝動率を発揮し、環境負荷の軽減にも貢献――などが強みとなっている。
製品ラインアップはダイサイズやアプリケーション、各種条件によって、SR9200、SR9210、SR9950、SR9870を展開している。
■「歯付ベルト設計入門」について解説
バンドー化学は5月25日、「新任技術者必見!歯付ベルト設計入門」と題したウェビナーを開催した。
当日は、明石貴光産業資材事業部営業部伝動営業グループグループ長が講師となり、①歯付ベルトの概要②歯付ベルト設計の考え方③歯付ベルトの設計方法④歯付ベルトの多軸設計方法の順に、歯付ベルトを導入するまでのプロセスをレクチャーした。
③の歯付ベルトの設計方法では、手順1:設計に必要な条件を定める→手順2:設計動力の計算→手順3:ベルトの形選定→手順4:プーリ径(歯数)の選定→手順5:ベルト長さの選定→手順6:ベルト幅の決定→手順7:軸間距離の調整代チェック→手順8:適正張力の計算――の流れに沿って、具体的な数値を用いて設計方法を解説した。