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16年のロール生産実績

微増ながら状況厳しい

工業用品 2017-02-14


 日本ゴム工業会がまとめた2016年(1-12月)のゴム・樹脂ロール生産実績は、合計3,863トンで前年比0.4%増となり、微増ながら4年連続で前年実績を上回った。

 年間ではプラスとなったが、第3Q(7-9月)で6Qぶりに前年実績を下回り、4Q(10-12月)ではさらに下落率が大きくなるなど厳しい状況。

 用途別では製鉄用(構成比28.4%)が前年比0.4%減、製紙用(同16.6%)が同0.5%減、印刷用(同33.2%)が同2.5%減、その他用(同21.8%)が同7.2%増とその他用を除く全用途でマイナスとなった。

 16年は前年に比べ為替が円高で推移したことで主要需要先業界の業績が悪化した。それにより、上期までは積極的に行われていた設備投資を抑制する傾向が強くなり、結果としてロール需要が減少、その影響が下期以降に数字として現れていると考えられる。

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