創業100周年を迎えて
【インタビュー】東全ゴム工業社長 江原伸一氏
会員限定 工業用品 2021-10-13
1921年(大正10年)に自転車ゴムチューブの製造業として創業した東全ゴム工業は、2021年10月に創業100周年を迎えた。防舷材をはじめとした港湾・船舶用資材や土木建築工事の仮設配線保護材、公共施設の内装のコーナーガードなど押出成形によるゴム製品や、難燃性に優れた特殊ゴム材料などを扱っている。「これまでの100年間、おかげさまで大きな浮き沈みなく持続できてきた。創業者はよくこの業種を思いついたなと思う」と語る江原伸一社長。100年の振り返りから今後の展望までを聞いた。
100周年、老舗の仲間入り
この10月で創業100年を迎え、当社もようやく老舗の仲間入りができた。100年続けてこられたのは、創業者や先人のひらめきと工夫、決断によるところが大きい。
当社は自転車のゴムチューブの押出成形から始まり、カーストッパーやコーナーガード、防舷材、ケーブルプロテクターといった保護材など押出し製品を得意としてきた。押出し製品の特長を生かしながら裾野の広いユーザーを支えていくという着眼点は、今の時代で思い返しても先進的だったと思う。
時代の波に左右されない経営
100年の歴史を社会情勢とともに振り返ってみると、