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工作機械展に出展し製品をPR

バンドー化学、工作機械市場で販売拡大めざす

工業用品 2018-11-05

バンドー化学のブース


 バンドー化学は工作機械向けゴム・樹脂製品の販売拡大に力を入れている。その一環として、東京ビッグサイトで開催中の「日本国際工作機械見本市」(11月1日-6日)に出展している。

「ワイパーエッジEX」の優れた摺動性を体感できるデモ機


 今回は“次世代の高機能部品”をキーワードに、工作機械の摺動部に使用するシール材「ワイパーエッジEX」や高負荷対応のシンクロベルト「Ceptor-X」「Ceptor-Ⅵ」、伝動ベルトの張力計「テンション・マスター」を出品した。

 注力製品の「ワイパーエッジEX」は、特殊な熱硬化性ウレタンを使用しており、工作機械で使用が拡大しているシンセティック系クーラントへの耐久性や低摺動抵抗性(めくれにくさ)、耐摩耗性に優れており、従来のシール材よりも設計の自由度も高い。特に、耐摩耗性はNBRの10倍以上の性能を持つ。工作機械メーカーや工作機械ユーザーから高く評価され、引き合いが増えているという。

 今回はパネル展示で「ワイパーエッジEX」の特長を紹介したほか、デモ機を設置して摺動性の良さをピーアールした。

 来場者から注目されたのは、異形タイプの「ワイパーエッジEX」。通常は2分割や3分割でないと対応できないシール部を、異形タイプに切れ込みを入れることで一体化できるため、分割タイプよりも、押し付け代が広く、摺動性に優れ、より高精度なシールが可能になるという。

 18年1-6月期の工作機械受注額は9,640億円で前年同期比26%増と、17年下期から2半期連続で過去最高額を更新した。工作機械の好調を受け、工作機械関連ゴム・樹脂部品の需要も高まっている。

 バンドー化学では、好調な工作機械業界に向けて、シール材や伝動ベルトの製品提案を強化していく。

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