工場設備の振動、温度など感知
日本精機、防爆規格持つ遠隔監視システムを本格販売
工業用品 2018-08-27
自動車や二輪車の各種メーター、センサーを製造する日本精機(本社:新潟県長岡市)はこのほど、2017年秋からサービスを開始しているIoT技術を活用した高信頼性クラウド型遠隔監視システム「SMASH」(Smart Sharing System)の正規販売仕様を対象とした防爆国際規格IECEx及び、防爆国内規格の認証を取得。これを機に工場やプラント設備のメンテナンス用途として「SMASHシステム」の拡販に注力する。
クラウド型遠隔監視システム「SMASHシステム」は、10~1000Hzを感知する振動センサーと-30℃~240℃まで感知する温度センサー、流量センサーなどをプラントに設置し、そのデータをセンサーモジュールからゲートモジュールを中継しクラウドサーバーにデータを収集、蓄積するシステム。インターネットに接続できる環境であればどこでも監視画面を確認することが出来るもの。
ゴムや樹脂の成型工場、自動車部品製品工場、FA工場、化学プラント、石油プラント、水処理プラントなどの各種工場やプラントを監視する際に防爆エリア、粉じん環境、屋外など苛酷なプラント環境下での導入が可能であり、後付での設置や移動も容易だ。一時的に監視が必要な箇所への移動も出来ることで監視範囲の自由度も高い。設置したその日から使用できる。
同社では、これまで非防爆の現場で使用できる「SMASH」を先行販売してきたが、今回の防爆認証を取得したことにより、石油化学プラントなどの防爆機器の使用が必須である現場でも設置できる。
さらに作業者の定期的な現場巡回が基本となっている石油化学プラントはじめ各種工場やプラントの設備メンテナンスにおいて、定量的な24時間遠隔監視が可能になり、決まった時間による点検・メンテナンスではなく、設備の状態を基準としたメンテナンスが実現出来る。同社では「これによって、人手不足解消及び、設備老朽化による故障リスクの軽減に貢献できる」としている。「SMASHシステム」の問い合わせは、電話0258・24・8909まで。