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【エピソード】タイヨウ・小林秀光社長

タイヨウ50期を記念し、父親の発明した電話オルゴールをオルゴール記念館に寄贈

工業用品 2018-07-24

電話オルゴールの展示コーナーで思い出を語る小林社長


 タイヨウの小林秀光社長が、長野県下諏訪町にある「日本電産サンキョーオルゴール記念館 すわのね」に電話オルゴールを2台寄贈した。この電話オルゴールは小林社長の父、小林源吾氏が昭和30年代初め頃に発明し、製品化したもので、5月から同記念館に展示されている。

 まだ電話に保留機能などなかった昭和30、40年代、どこの家庭にもあった製品で、そのレトロなデザインが郷愁を誘う。

 開発者の源吾氏は、大正9年11月8日、長野県諏訪市に生まれ、昭和25年、東京都世田谷区等々力に「玉川合成樹脂」を興し、熱硬化樹脂を材料としたボタン製品の製造・販売を開始した。昭和30年頃には、新素材として注目され始めた熱可塑性樹脂を使用した成形品の開発を開始、時代のニーズにマッチし業容を拡大し、昭和37年には従業員200人以上の企業に成長した。

1970年代に一世を風靡した電話オルゴール


 その後、曲折があり玉川合成樹脂は倒産したが、昭和40年、新たに「三伸プラスチック株式会社」を設立し、プラスチック工業用製品の製造、プラスチック金型製作を開始した。そして昭和43年には、同社とは別に、電話オルゴールの製造販売を行う「有限会社太陽工芸」を設立し、オルゴールのパイオニア三協精機製作所(現・日本電産サンキョー)と電話オルゴールの量産に取り組んだ。しかし電話オルゴールの需要減に伴い、昭和50年に太陽工芸は休眠会社となった。その後、秀光社長が太陽工芸を受け継ぎ、昭和51年に大阪で「有限会社太陽商会」を興し、樹脂ベルト加工事業をスタート。途中「株式会社タイヨウ」に社名変更し、タイヨウとしては平成28年に設立40周年を迎えたが、決算期では今年が50期に当たる。そこで、これを記念して今回電話オルゴールを寄贈したもの。

 源吾氏はプラスチック工業製品業界では、知られた存在で業界団体の代表も歴任している。平成4年に亡くなられたが、そのモノづくり魂は、次男である小林秀光社長に受け継がれた。タイヨウは、樹脂ベルトの特殊加工技術で定評があり、ベルト業界では駆け込み寺として頼られている存在だ。

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