新型コロナの影響受け
マルサ斉藤ゴムが自己破産申請
新型コロナ 2020-04-24
東京商工リサーチなどによると、ゴム風船及びフィルム風船製造販売企業のマルサ斉藤ゴム(東京都墨田区京島1-22-2、登記上=東京都墨田区八広1-16-26、斉藤靖之社長)は4月6日、東京地方裁判所に自己破産を申請した。申請代理人は栗林武史弁護士(遠藤・金崎・栗林法律事務所、東京都港区西新橋1-19-6、電話03・3595・2921)。負債総額は債権者35人に対し約2億円。
同社はゴム風船・フィルム風船などを玩具メーカーや問屋などを通して、コンビニやスーパー、大手量販店などに子供向け玩具用ゴム風船や宣伝用風船などを販売してきた。最近では少子化の影響などで風船需要が縮小したことを受け、大人向け風船「マルサバルーン」や「ふうせんバレー」を国内工場や海外関連会社を通じ製造販売し、2018年11月期には売上高約2億4,000万円を計上していた。
しかし主力の子供向け玩具用ゴム風船が、主要取引先からの受注落ち込みで生産減が続いていた。このため経営改善に努めていたものの、新型コロナウイルスの影響により、中国や東南アジアからの材料仕入れが困難となったなったことに加え、国内でのイベント自粛の影響により風船の需要が大幅に減少し、業績が悪化したため今回の措置となった。
なお東京都内での、新型コロナウイルス関連での倒産は6社目となるという。