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【特集】予兆・検知に貢献するゴム企業

関西ロール、安全装置「MKブレーキ」で製造 現場の労災防止に貢献―発売から22年、累計販売台数2,000台突破、事故報告は0件

会員限定 ラバーインダストリー 2025-07-09

 本記事は月刊ラバーインダストリー2025年3月号掲載記事です。購読・購入の申し込みはこちらから。

「安全(対策)は平等」、そう語るのは関西ロール(大阪府大阪市)の髙木康彦社長。同社はゴム・樹脂部品等の製造用機械メーカーで、ロールによる巻き込み事故防止に貢献する安全装置の販売も行う。2021年5月には、同社の安全面におけるゴム業界への貢献性が高く評価され、日本ゴム協会から第59回ゴム技術功績賞を受賞。今回は、数多くの製造現場の労災防止に貢献してきた安全装置「MK(ミラクル)ブレーキ」について、同社に話を聞いた。

MKブレーキ開発のきっかけ

 関西ロールのMK(ミラクル)ブレーキは発売から22年を迎えるロングセラー。ロールによる混練作業が行われる現場で、作業員の巻き込み事故防止に貢献する安全装置だ。2003年の販売開始以降、累計販売台数は2,000台を突破、同製品を導入した現場からの事故報告は0件(2025年2月時点)だという。

 開発のきっかけは、ユーザーから寄せられた「混練作業中に、材料などは検知せず、“人間の手のみ”を検知できる、巻き込み事故防止装置を作って欲しい」という声だった。

 「以前から、製造現場において作業者が機械に巻き込まれる事故は少なくなかった。製造用機械を販売する立場として、こうしたユーザーの要望に応えたいという思いから製作を開始した」(髙木康彦関西ロール社長)

「人の手のみの検知」を可能にする仕組み

 同製品は、センサー装置とブレーキの制御盤、手首に巻く反射バンドとのセットで使用する。この反射バンドとセンサーの組み合わせが、「人の手のみの検知」を可能にしている。この反射バンドには、細かい凹凸加工の施されたシート状の反射材が内蔵されており、光を当てると乱反射する。一方、センサーは真っ直ぐな光を検知せず、角度の変わった光のみを検知する仕様となっている。

 「少しでも変わった角度の光を検知すると、どれだけ長くても0.2秒以内には混練装置が停止する仕様になっている」(同)

最新型 新MKブレーキ搭載の同社製最新型デモテストロール機


反射バンドを着用してセンサーにかざす様子


徹底的な安全対策で事故発生報告0件を維持

 同製品の安全対策は、機械の作動前から始まる。反射バンドを装着した状態で動作確認を行わなければ、混練機が作動しない仕組みとなっているためだ。作業開始時や作業者の交代時に必ず動作確認を行うことで、センサーの反応漏れなどを防ぐことができる。万が一、同製品作動中に不具合が起こった場合には、制御盤が直ちにロール混練機本体の急停止装置を作動させ、機械を停止する仕様になっている。こうした徹底的な安全対策により、同製品を導入した作業現場の事故発生報告は0件を維持している。詳しい操作方法はこちらから

オーダーメイドの強みを生かし、多様な現場のニーズにも柔軟に対応

 ゴム・樹脂製品の製造用機械の設計・製作をオーダーメイドで行っている同社。その知見を活かし、多様な現場への同製品導入にも柔軟に対応している。既存のロール機※への装着はもちろん、ブレンダーや投入バケット付きのロール機、ロール機以外にもプレス機やニーダー・押出機への導入実績がある。また、海外製のロール機への導入にも対応している。

※ ロール機本体の急停止時の制動距離が法規内である事が条件

 「ロール機が当社製か否かに関係なく取り付けを行っている。価格も当社製かに関わらず差はない。安全(対策)は平等であるべきだ」(同)

「福田式ブレーキ」で緊急停止に更なる安全性を

 同製品を搭載させたロール機

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