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「しんのすけくん」を使用

フコク物産が救急・救命訓練を実施

商社 2016-09-25

訓練の様子

訓練の様子


 フコク物産は9月20日、心肺蘇生法(心臓マッサージ)の訓練をサポートする胸骨圧迫訓練評価システム「しんのすけくん」を活用し、社内で救急・救命訓練を実施した。

 「しんのすけくん」は、救急振興財団救急救命東京研修所の南浩一郎教授と住友理工、フコク物産の3者が協力して開発したもので、住友理工が製造し、フコク物産が販売している。

 当日は同社各部門から3人一組で8チームが参加し、そのほか社員、役員なども加わり総計約50人が参加。座学と訓練、試験を行った。

 座学では、南教授が救急救命現場に居合わせた際にとらなければならない「安全確認」「反応確認」「呼吸確認」「胸骨圧迫」などに関して注意点を上げながら資料を基に解説した。

 救急・救命訓練では、4グループに分かれて、「しんのすけくん」を使用し心臓マッサージ訓練を行った。「しんのすけくん」は、心臓マッサージの訓練で重要な圧迫位置、圧迫の深さ、リズムなどを検知し、要素ごとに得点化して客観的に評価することができる。今回の訓練では80点以上をとらなければ不合格となり、合格するまで繰り返し何回も訓練した。

 訓練に先だって木部美枝社長が「心臓マッサージは思いのほか体力がいるものだということを『しんのすけくん』を体験することで実感して欲しい」とあいさつした通り、みんな汗をかきながら懸命に訓練した。

 訓練を終えた女性社員は「女性では胸部を深く強く押すのが大変で、思っていた以上に力が必要だった」と汗をぬぐった。

 開発に携わった南教授は「救急現場で救命率を向上させるためには一般市民の救命処置レベルを向上させる必要がある。救命処置をするのと、しないのとでは救命率が3倍も違う。『しんのすけくん』は救命処置のレベルを数値化できることがすごい。多くの人に『しんのすけくん』を体験してもらいたい」と、「しんのすけくん」の機能を評価するとともに、救命処置の重要性を訴えた。

 訓練の最後に、胸部圧迫で最高点を上げた男性社員と女性社員に社長賞が贈られた。続いて最高パフォーマンス賞に自動車チームが、優秀チーム賞に情報機器チームが選ばれた。

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