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ミトヨ後藤佳生社長、17年度上期 海外は活況42%増

商社 2017-12-19

 ――海外工場の現況は。

 「大変活況だ。海外だけで18年度は20年度に目標としていた40億円を超える勢いだ。

 とくに樹脂射出成型製品製造のMPTは生産能力いっぱいの仕事量になっている。新製品立ち上げ時には不良が出がちだが、その対応に国内の品質管理部門まで応援に駆り出されている。付加価値の高い製品の注文を取ったのでなおさらだ。

 MPTは設備投資をして高性能の設備を入れたことと、ワーカー教育を徹底したことで、監査に来るユーザーからの評価が大変高い。しっかり軌道に乗せていきたい」

 ――物流経費の状況は。

 「前年同期に比べ2.7%アップしている。

 倉庫については、これまで社員と派遣で賄っていたが、これからは外注も考えていく。横浜営業所、鞍掛事業所ではかねて実施していたが、これを全社的に広げていく考えだ。コスト面と、やはり人が集まりにくいので早急に対応していく」

 ――来年度(19年3月期)の計画は。

 「策定中だが、17年度に計画した数字(売上高132億円)がひとつの目標になる。諸経費が上がる中、お客がどれだけ値上げを認めてくれるかが懸念材料だ。採算の合わないものはやめざるを得ないところまできている。

 現状の商材をいかに安定させるのかが課題だ。お客はサプライヤーの集約を始めており、これにより当社に仕事が回ってきている。しっかり対応していきたい」

 (注)【ミトヨの海外生産拠点】◇タイ:ミトヨラバータイランド(MRT=ゴム製品製造)、ミトヨプラスチックタイランド(MPT=樹脂射出成型品製造、トンチャイ・ミトヨ(TMC=カーエアコン用ホース・パイプ製造)◇マレーシア:ユニカラバー(ゴム製品製造)

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