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【特別対談】女性活躍社会における企業のダイバーシティとは

住友ゴム工業牧野久美子さん×住友理工富田美貴さん

タイヤ 2017-10-05

女性社員像という考え方そのものがなくなればいい

 将来の女性社員像は?
 牧野 希望も含めてですが、“女性社員像”という考え方そのものがなくなればいいと思っています。女性だからという発想がなくなれば、それぞれの個性とか環境、能力に応じて仕事ができるのではないかと考えています。

 政府が女性活躍の旗を振っていますが、これまでに比べてこの先10年はかなりのスピードで女性活躍の社会に向っていくのではないでしょうか。

 85年に男女雇用機会均等法が制定されてから30年以上が経ちました。しかし、それでもまだ女性管理職を何%にせよと言っているくらいですから、今後10年くらいで女性の活用がどれだけ進むかはわかりません。しかしスピードは着実に速くなっていくのではないかと思います。

 これから就職する若い人たちは、少なくとも私たちの時代よりも平等が自然という環境で育ってきたので、そうした人たちの個性、違いを受け入れることが大事。私たちがストッパーにならないように気をつけていきたいと肝に命じています。

 富田 結婚して子供を産んでも、それをハンデとは思わないで、むしろ会社が積極的に制度を整備してくれることに便乗して、働き甲斐のある職場を皆でつくっていくことが大切だと考えます。当社もそういう組織になるように努力しています。

 現状では女性管理職が少ないので若手の女性社員が10年後に自分がどんなポジションでどんな仕事をしているのか、モデルとなる人が見つけにくい。多様性を認め合う社会でいろいろな形で活躍する人が増えていくことが、女性の活躍につながると思います。私たちが管理職として任されることの面白さと責任の重さなどをきちんと伝えることも大事であると感じています。

 性別、年齢、国籍を問わず、皆がそれぞれの価値観で活躍できるように、自分なりに頑張っていけばいいんだ、ということが伝わればいいと思います。

 座右の銘がありましたなら?
 富田 二つありまして、ひとつは「life is easy like an adventure」。英国に暮らす友人から教わった言葉で、“人生を難しく考えることはない。毎日、新鮮な驚きの連続だよ”といった意味だろうと受け取っています。もうひとつはダイバーシティにも通ずる言葉で、「万理一空」。宮本武蔵の「五輪書」に登場する言葉で、物事はいろんな見方ができるけど真実はただ一つと、この言葉は教えてくれます。

 当社も住友ゴムさんも世界中に拠点がありますが、普段、社内でコミュニケーションをとるとき、簡単だからとついつい日本語を使ってしまいます。しかし日本語ではわからない、と悲しい思いをしている仲間が傍にいるかもしれません。「自分の会社を好きになりたいが、日本語の資料では僕たちわからないよ。誰かに翻訳をお願いしないと」というストレスがない会社をつくりたいという気持ちがあって、「万理一空」を胸に刻んで、自分の仲間が世界中にいるということを忘れないようにしています。

 牧野 特に座右の銘というのはありませんが、「何かあっても引きずらない」ということを心がけています。仕事をしていると嫌なことは当然ありますので、そういうときはスパッと忘れて引きずらないようにしています。友人とのおしゃべり等で発散し、ストレスは極力溜めないようにしています。

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