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【特別対談】女性活躍社会における企業のダイバーシティとは

住友ゴム工業牧野久美子さん×住友理工富田美貴さん

タイヤ 2017-10-05


 制度づくりの部署は?
 牧野 ダイバーシティ専門の部署はありませんが、人事総務部でいろいろな制度を考えています。一般社会に広報するとともに、社員には説明会やイントラネットで周知しています。運用に当たっては女性の声をよく聞いています。

 富田 昨年4月からダイバーシティ推進室を設置し、人事部と協力していろいろな制度を検討しています。室長は男性ですが、専任の女性スタッフおよび人事と兼務の女性の計3人です。

国籍に関わらず同じ職場環境をつくることがダイバーシティ

 誰もが働きやすい職場とは?
 富田 ダイバーシティは女性だけでなく、年齢や性別、国籍を問わず、誰もが心地よく働ける職場の実現であると考えます。そのためにも、特定の人しかできない仕事を減らしていく必要があります。ジョブローテーション(戦略的・計画的に行われる人事異動)を積極的に推進し、業務を標準化することも重要だと思います。

 牧野 当社では09年にタイヤ業界としては初の認定となった“くるみん”(厚生労働省が認定した従業員子育て支援事業の愛称)の推進も行っています。

 いろいろな政策を考えていますが、女性ということだけでなく、誰もが働きやすい、外国籍の方も含めて少数の人が働きやすければ、それこそが働きやすい職場ということではないでしょうか。

 外国籍の方は何人いますか?
 牧野 研修は別として、26人。社内の英語教育担当だけでなく、管理系、技術系とも広く活躍しています。

 富田 外国籍の人数は特にカウントしていません。ただ海外での女性の管理職率はぐっと上がって、海外子会社を含めたグループ全体では部長職は約9%を占めます。国内では私だけです。

 牧野 昨年、女性ではありませんが、外国籍の執行役員が1人誕生しました。外国人というと怒られる、向こうから見るとこちらも外国人ですから。

 富田 当社は外国籍の常務執行役員が今年誕生しました。アメリカのテネシー、オハイオの拠点の責任者と、欧州でM&Aをしたドイツの会社の代表の2人が住友理工本体の常務執行役員に就任しました。ですから今、役員会議をするのが大変なんです。

 牧野 英語ですか?

 富田 同時通訳を入れて開いています。日米欧を結んでテレビ会議を開くと時差があるので、誰かが早起きをしないといけません。今はアメリカの方が気の毒なのですが、早朝に起きてもらって役員会議を開いています。

 牧野 海外の役員が日本に出張で来たときは、会議に同時通訳を入れることもあります。たまに駐在員がいっしょに来た場合は、通訳をお願いすることもあります。

 富田 役員会議に出す資料は、英語と日本語の両方を揃えています。国籍に関わらず、同じように働ける職場環境をつくることがダイバーシティ推進ですので、資料の二カ国語化は必要な流れだと思います。

 会社に貢献している人なら国籍を問わず、リーダーシップを発揮して役員になって、さらに良い会社にする策をグローバルで展開できる企業風土となってきていることは嬉しいことです。

 牧野 グループ報の英語版を四半期ごとにつくることになり、今年4月から始めました。A4判・4ページ分をPDFにしてメールで送っていますが、役員紹介とか会社の歴史などを載せると、海外の人からは大きな反響があります。

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