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【特別対談】女性活躍社会における企業のダイバーシティとは

住友ゴム工業牧野久美子さん×住友理工富田美貴さん

タイヤ 2017-10-05

牧野久美子さん 電気メーカーを経て2012年4月住友ゴム工業入社、広報部課長、14年8月広報部長


富田美貴さん 英国外資会社、医薬品会社を経て2016年6月住友理工入社、広報部長、17年8月広報IR部長


 “住友グループ”の中のゴム関連企業である住友ゴム工業と住友理工は現在、ともに女性が広報部の責任者を務めている。女性活躍を中心としたダイバーシティ(多様性)推進が叫ばれ、政府も成長戦略の重要政策として打ち出している。そこで住友ゴム広報部長の牧野久美子さんと住友理工広報IR部長の富田美貴さんに、「女性活躍社会における企業のダイバーシティとは」をテーマに対談していただいた。

 女性社員採用の現況は?
 牧野 17年度の本社新卒採用は73人。うち女性は19人で比率は26%です。18年度も内定者84人のうち女性は23人の予定。最近は住友ゴムとしても女性活躍の比率を上げようとしており、採用でも優秀な女性が多く応募してくれているようです。

 富田 17年度実績で女性は中途採用を含めて22人、女性比率は22.7%。18年度計画は女性25人、27.8%と比率は上がる見込みです。

 女性の職種は技能職、事務職、総合職の3つの職種があります。製造現場は女性技能職が少ない。検査や品質を管理する部署では活躍しているところもありますが、基幹事業の防振ゴムの現場は少ないです。

 牧野 当社もまだ技能職の女性は少ないですね。

 女性の総合職・管理職は?
 牧野 現在、総合職の女性は146人、全総合職の約9%。管理職は14人で営業、技術、管理などいろいろな部門にいます。執行役員はゼロです。

 富田 住友理工は総合職が80人、女性比率は9%くらい。当社で基幹職と呼んでいる管理職は8人で、管理部門を始め、研究開発や防振ゴムの技術部、材料の分析をする部署で活躍しています。執行役員は当社もゼロです。

 牧野 女性は全管理職のまだ2%程度ですが、20年には14年(11人)比倍、20数人にしたいという計画があります。

 富田 当社では、全採用に占める女性比率を事務職、技能職、総合職を合わせて30%以上にするという目標を、19年3月末までに達成すると発表しています。

 女性活躍の組織に向っていますか?
 牧野 12年に発表した長期ビジョンの中で、「全社員の幸せを追求する」と掲げています。多様な人材を生かし、自身の力を最大限に発揮できる会社になることを目指しています。制度的には、例えば育児休業制度も法令よりも長く休めるようにしており、中学校就学までの短時間勤務制度もあります。

 介護や出産で一度職を離れた方でも、規定の勤続年数をクリアしていて登録すれば戻ってこられるJOBリターン(再雇用)制度も設けています。また、今年から海外転勤帯同休職制度を始めました。海外勤務の配偶者に同行する場合、これも勤続年数の規定はありますが、1回の申請で1年、延長は最長連続5年まで可能です。

 富田 今まさに制度面でいろいろとテストを始めているところです。そのひとつがテレワーク(在宅勤務)です。ジョブリターン制度は具体的に検討を進め、近々導入の予定です。

 当社は愛知県小牧市にグループ会社を含めた多くの工場が集まっていますので、09年から会社運営で小牧製作所内に事業所内託児所を設けています。そこに子供を預けている社員が38人います。これとは別に育児関係の時短勤務をもっと充実できないものか検討しています。

 牧野 当社にも託児サポート制度があり、補助を2-3年前から実施しています。

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