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販売店も参加、グループ全体でレベル向上へ

住友ゴム工業、TBタイヤ作業コンテスト実施

タイヤ 2017-09-20

コンテストの様子


 住友ゴム工業は9月10日、北海道北広島市のダンロップタイヤ北海道・タイヤランド輪厚(わっつ)で「DTS全国TBタイヤ作業コンテスト」を開催した。

 同コンテストは①安全・確実・効率的な作業の徹底と標準化を図る②作業従事者の作業レベル向上とモチベーションアップ③作業技術の伝承―を目的に2010年からスタート、今回で8回目を迎える。出場者は全国のダンロップタイヤ販売会社及び同販売店(DTS)から選抜された10人で、各販売会社や昨年の優勝者など17人が審査員として参加した。

 コンテストでは、はじめに増田栄一執行役員タイヤ国内リプレイス営業本部長があいさつし、「コンテストの最大の目的は安全かつ確実な作業の徹底。どれほど商品が良くても、工賃が安く作業が速くても、安全・安心に優るものはない。今年からDTSの参加もあり、今後はグループ全体で安全作業に取り組んでいくとともに、今まで以上にメンテナンス力・サービス力の価値を上げていきたい。日頃鍛錬した実力を発揮できることを願っている」と激励した。

 審査は筆記試験と実技。実技はトラック車両の右側のタイヤ5本を点検し、うち2本を新品のタイヤ&ホイールに脱着交換、作業途中に別の客の対応で一旦作業を中止しその後再開。最後に作業内容と点検結果を報告する内容で、制限時間は一人27分。安全・確実を意識した効率的な作業や点検・清掃の確実性、結果報告やアドバイスの正確性など51項目が審査対象となる。

 審査の結果、ダンロップタイヤ中部・タイヤランド知立(ちりゅう)の松村純氏が優勝。松村さんは「日頃から意識している『安全・確実・効率的な作業』を発揮できた。今後はさらに安全に対する意識を強く持ち、お客様に満足され、喜んで頂ける作業のスペシャリストに成長できるようステップアップするとともに、グループ全体の作業レベルの向上に貢献していきたい」とコメントした。

 同社ではサービスも商品の一部と捉え、TB作業のレベル向上に積極的に取り組んでいる。14年には社内認定制度「T3(TB TECHNICAL TRAINER)認定制度」を導入。これはTB作業技術の向上と伝承・安全作業推進により作業事故を撲滅するため、ダンロップ公認の作業指導者を認定する制度。認定者は全国に236人おり、今回の出場者は、その中から選抜(地区予選97人、全国大会10人)された。

 昨年からはDTSにもTB作業研修会やT3認定制度を展開しており、今回から初めて参加対象枠をDTSまで拡大。「これにより、グループ全体の作業レベルの底上げと標準化をさらに浸透させたい」(志賀リテール部長)考えだ。

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